2014/11/14

ミズナラの樹液酒場でハエと争うクロカタビロオサムシ?



2014年8月中旬

里山の雑木林で樹液が滲むミズナラの幹に大型の甲虫が来ていました。
オサムシの仲間だと思うのですが、良い図鑑も持っておらず私のよく知らない苦手分野です。

下を向いて幹に止まり、鋭い大顎で樹皮に齧り付いて樹液を舐めています。
樹液に近寄るしつこいハエ(種名不詳)を脚で蹴飛ばし牽制しています(占有行動)。
脚の届かない顔正面にハエは回り込み、盗み食いしています。
開いた大顎を誇示してハエを威嚇し、追い払うこともありました。
ところが図々しいハエはすぐに戻って来てしまいます。



撮影後にこの甲虫を採集しました。
捕獲した際に大顎で指を噛まれてしまいました。
驚いたことに消毒液クレゾールのような独特の異臭(薬品臭)を放ちました。
指に付いた強い匂いがしばらく取れません。
当てずっぽうですけど、クロカタビロオサムシCalosoma maximowiczi)ですかね?
全く自信がないので、どなたか名前が分かる方がいらっしゃいましたら教えて下さい。
写真家の海野和男氏のサイトで「樹液に来たクロカタビロオサムシ」と題した記事も見つけました。
樹上で蛾の幼虫などを捕食するらしい。



以下は標本写真。
体長〜28mm。



2014/11/13

ミズナラ樹液酒場でキイロスズメバチ♀がハエと小競り合い



2014年8月中旬

里山の雑木林でミズナラの樹液酒場にキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が来ていました。
ときどき飛び立つもののすぐに同じスポットに舞い戻って来ます。
どうやら、周囲に集まるハエ(種名不詳)
を追い払おうとする占有行動のようです。
キイロスズメバチがちょっとでも居なくなると、待ち構えていたハエがすぐ樹液スポットに群がります。
キイロスズメバチも単独では餌場を効果的に防衛できていません。



ミズナラ樹液を吸いつつ排泄するムツボシベッコウハナアブ♂



2014年8月中旬

里山の雑木林で樹液が滲むミズナラの幹にムツボシベッコウハナアブ♂(Volucella nigropicta)も来ていました。
同じ樹液酒場で夕暮れ時に撮った♀を前回紹介しましたが、この個体は左右の複眼が中央で接しているので♂です。
「ムツボシベッコウハナアブは夜行性かも」という話があるようですけど、撮影時刻は真昼間の(〜13:30 pm)でした。
時間帯こそ違えども、同じ日に同じ樹液酒場でムツボシベッコウハナアブの雌雄共に観察できたことになります。
(ちょっと珍しい種類らしいのですが、ビギナーズ・ラックにしては上出来です♪)
映像冒頭では、とある樹液スポットでシダクロスズメバチ♀→ムツボシベッコウハナアブ♂→チャイロスズメバチ♀と目まぐるしく訪問客が入れ替わる様子が撮れました。
排便シーンもたまたま撮れていました。
口吻を伸ばして樹液を吸汁しながら、腹端から透明な液体をポタリと一滴排泄しました。(@1:48)






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