2014/11/11

ミズナラの樹液を舐めるムツボシベッコウハナアブ♀



2014年8月中旬

里山の雑木林で定点観察しているミズナラの樹液酒場に夕方(18:15 pm)※、見慣れない虻が来ていました。
幹を歩き回り樹液スポットを探し当てると、美味しそうに舐め始めました。
これほど独特の斑紋なのに図鑑で見つかりません。
インターネットで調べ回り、ようやくムツボシベッコウハナアブ♀(Volucella nigropicta)かもしれないと名前が分かりました。
(参考サイト:標本写真解説。)
左右の複眼が離れているので、♀だと思います。

名前の通り、腹背に黒い斑点が6個並んでいます。
ちょっと珍しい種類らしいです。

※ 映像の画質が粗いのは、日が暮れて薄暗いせいです。
写真はストロボを焚かないと撮れないぐらいの暗さでした。
「スズキベッコウハナアブとムツボシベッコウハナアブは夜行性かも」と題した報文が双翅目談話会会誌『はなあぶ』No.15-1(2003年3月発行)に掲載されているらしく、読んでませんが興味深く思いました。

念の為に写真鑑定で問い合わせる?
未採集・未採寸。


▼実は同じ日の午後に♂も観察していました。
ミズナラ樹液を吸いつつ排泄するムツボシベッコウハナアブ♂



2014/11/10

モンシロチョウの求愛飛翔【ハイスピード動画】



2014年7月中旬

民家の庭に咲いたキクイモモドキ(=ヒメヒマワリ)の群落でモンシロチョウPieris rapae)が訪花していました。

後半は乱舞する様子を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
吸蜜している一頭♀の周りを3頭の♂が激しく飛び回って求愛しています。
(性別は行動からの推定です。)
葉の陰になっているせいで、♀が交尾拒否の姿勢(腹端を持ち上げる)を取っているかどうか見えず残念。
モテモテの♀がようやく花から飛び立つと、その後を♂2頭が追いかけて行きました。



【追記】
『進化を飛躍させる新しい主役――モンシロチョウの世界から』p113によると、
(モンシロチョウの)♀は生涯にせいぜい2、3回しか交尾しません。♀は一度交尾すると、その後少なくとも数日間は交尾を拒否します。つまり交尾をすませた♀は、交尾をするために近づいてきた♂に対して、翅を開き腹部を立てる独特の逆立ち姿勢をとって、♂との交尾を機械的に阻止するのです。

ミズナラの樹液を吸うサトキマダラヒカゲ



2014年8月中旬

里山の雑木林でサトキマダラヒカゲNeope goschkevitschii)がミズナラの樹液を吸汁していました。
翅を閉じたままなので、翅裏しか見えません。



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