2014/02/18

キアゲハ帯蛹aの胎動【10倍速映像】



2013年8月下旬・室温23℃→24℃

キアゲハの飼育記録13

オオハナウドの葉裏に蛹化してから62日後、キアゲハPapilio machaon)の帯蛹aは未だに羽化しません。
この日は朝からときどき自発的に蠕動しています。
最近は朝晩が涼しくなったので、休眠から目覚めて羽化間近なのでしょうか?

この突発的な胎動を動画に記録しようとすると、いつ動くのか全く予測不能なので長時間監視するしかありません。
ジオラマモードの動画(10倍速の微速度撮影)で長撮りしてみました。

ところが、この蠕動運動もやがて見られなくなり、秋が来ても冬になっても成虫は羽化してきませんでした。
変態に失敗して蛹が死んでしまったのでしょうか。
蛹を解剖して中を調べてみるべきか、迷っています。
春になったら羽化するんじゃないかという僅かな可能性に賭けたい気もあります。
体内寄生されているのなら、蜂でもハエでも出てきて欲しいものです。

蛹化してから室内の卓上に放置していたのですが、もしかすると夜の照明で蛹の体内リズムが狂い、長日条件(秋が近い)と勘違いしたのかもしれません。

2匹の幼虫を飼ってみた結果、1匹(個体b)はアゲハヒメバチに寄生されており、もう1匹(個体a)も蛹で死んでしまいました。
機会があれば飼育に再挑戦し、キアゲハの羽化を見てみたいものです。


【追記】
2014年5月下旬
依然として羽化しない帯蛹の殻を割ってみました。
やはり変態に失敗したようで、中身はパリパリに干からびており正常な成虫の形にもなっていませんでした。


2014/02/17

ミズナラの樹液を吸うオニベニシタバ(蛾)



2013年10月下旬

ミズナラの樹液酒場にカトカラの仲間も来ていました。
前翅の模様が樹皮にそっくりで、動かなければまず見つけられないでしょう(保護色)。
ところがなぜか翅を半開きにしているので、赤い後翅が目立ちます。
エゾベニシタバにしては前翅の黒いギザギザ線が違います。
オニベニシタバCatocala dula dula)ではないかと思うのですが、どうでしょうか?

赤い口吻を伸ばして樹皮を舐めながら幹を歩き回っています。
樹液の滲む場所を探し当てると、口吻を差し込み夢中になって吸汁しています。
そこへオオスズメバチが飛来し、追い払われました。(@1:50)
さきほど後翅を少し広げ警告色?(眼状紋にしては不完全)を見せていたのは、オニベニシタバの緊張の現れだったのかもしれません。
今度はリラックスしているのか、樹液を吸いながら翅を閉じています(後翅の赤紋は見えない)。
しばらくすると再び同じミズナラの幹にこっそり舞い戻ってきました。(※)

(※)左翅の縁が破損しているので同一個体だと思ったのですが、改めてよくよく見ると微妙に違うかもしれません。
発酵した樹液の匂いに誘われて後からやって来たハエ(種名不詳)が図々しく近寄ると、オニベニシタバは突っかかるように威嚇して追い払いました。(@7:20、8:05)
相手がハエだと蛾然強気です。(餌場の専有行動)
威嚇の際に翅も少しだけ動かしましたが、後翅の派手な模様を見せつけるまでは広げませんでした。

昼間の樹液酒場は蝶が多いですけど、夜になれば他にも色々な蛾がやって来て面白そうです。
夜間の観察は今後の課題。



アレチウリに訪花するコアオハナムグリの飛翔【ハイスピード動画】



2013年9月下旬

河原の土手に繁茂したアレチウリの群落でコアオハナムグリGametis jucunda)も訪花していました。
飛翔シーンと花に着陸する様子を240-fpsのハイスピード動画で撮れました。
ハナムグリの特徴として、鞘翅を閉じたまま、後翅だけで羽ばたいています。
偶然ミツバチも通り過ぎました。



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