2013/08/22

ニホンザル母の子猿運搬法(おんぶ)色々



2013年7月上旬

里山の広場で野生ニホンザルMacaca fuscata)の群れに遭遇しました。
こんな登山客の多いルートにも猿が出没するとは知りませんでした。
私がよく見ている山域の群れとは別の群れのようです。
個体識別は出来ていないものの、猿の顔つきも心なしか馴染みがありません。
それでも多少ヒト馴れしている印象。
白っぽい夏毛のせいか冬毛のニホンザルよりもやせ細って見えます。

広場を横切り、林縁で各自が採食しながら群れは少しずつ遊動して行きます。
採食メニューは不明。

子猿の面倒を見ている成獣は乳首が長いので♂ではなく母猿(少なくとも♀)と分かります。
子猿を運ぶやり方には色々あるようです。

(1)母猿の腹に子猿がしがみ付いて運ばれるタイプ。
授乳からそのまま遊動に移ったのでしょうか。
体重の軽い幼い子猿がこのタイプのような気がします。

(2)子猿を腰に乗せて運ぶタイプ。
子猿が後ろ向きで運ばれることもあります。

(3)子猿を肩に乗せて運ぶタイプ。
これのバリエーションとして、母猿の肩に横向きにしがみ付いて運ばれる子猿が居ました。
こんな変な運搬姿勢は今まで見たことがありません。
移動中にずり落ちたのかな?
それとも子猿の気まぐれや個性なのでしょうか?

とりあえず、子猿の年齢を見分けられるようになりたいものです。



【追記】
『生き物をめぐる4つの「なぜ」』p156-157によると、
ニホンザルの赤ん坊は、生まれたときから両手と両脚の指で母親の腹に掴まって運ばれます。しかし、最初のうちはまだ握力が弱いので、母親が片手を添えてやらなければなりません。すると、母親は三本脚で歩くことになります。


母猿の腰に乗って運ばれる子猿

母猿の腹にしがみ付いて運ばれる子猿

母猿の肩に横向きにしがみ付いて運ばれる子猿



2013/08/21

飛べ!ダイミョウセセリ【ハイスピード動画】



2013年6月上旬

ダイミョウセセリDaimio tethys)が山中で木の葉や草の葉から機敏に飛び立つ瞬間を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
葉上で近づくアリを嫌って飛び去ることもありました。
蝶にしては1/8倍速のスローモーションでも相当速い羽ばたきです。

多くの場合、飛び立ってもすぐに元居た葉あるいは近くの葉に戻りました。
もしかすると縄張りを張っていて、近づくチョウに対してスクランブル発進(即時迎撃)していたのかも…と想像しました。
私には性別を見分けられませんが、交尾相手が飛来するのを待っているのかな?

同じ日に山道のあちこちで複数個体を撮影。


電線に止まったカッコウ♂の羽繕いと鳴き声♪(野鳥)



2013年7月上旬

カッコウ♂(Cuculus canorus)が早朝から鳴いている姿をようやく望遠で隠し撮りすることができました。
初めて撮れた印象は「大きな鳥だな〜!」というものでした。

この辺りは水田と芦原が広がっていてオオヨシキリにとって格好の営巣地となっています。
しかし近年は宅地造成で埋め立てが進み、営巣地が圧迫されています。
カッコウはこのオオヨシキリの巣に托卵を企んでいるのでしょう。

電線に止まり、黙って首だけキョロキョロと動かしています。
ときどき羽根をかすかに広げるような仕草は、今にも飛び立とう飛び立とうと葛藤しているのか、それとも朝露で濡れた羽根を乾かすためでしょうか?
ようやくカッコー、カッコー♪と囀り始めました。
後半は羽繕いや脱糞(@5:53)も見られました。



カッコウ♂の鳴き声を声紋解析してみる

少し遠くて音量が小さいのですが、動画ファイルから音声を抽出し、鳴き声のスペクトログラムを描いてみました。



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