2015/06/20

ヒオドシチョウ前蛹の脱皮・蛹化【2アングルの微速度撮影】



ヒオドシチョウの飼育記録#9

▼前回の記事
ヒオドシチョウの蛹化【2アングルの微速度撮影】

2015年5月下旬

計4頭飼育していたヒオドシチョウNymphalis xanthomelas japonica)の中で3番目に成長の早かった個体c無印の記録です。
個体識別のマーキングを施していないので、見苦しくありません。

終齢幼虫の様子を夜中にチェックすると、柳の葉裏の主脈にしがみつき静止していました。
棘状突起に触れても無反応。
朝になると前蛹が下垂していました。
腹端を固定する糸に前夜は気づきませんでした。

前蛹が脱皮して蛹化する過程をカメラ2台のマルチアングルで微速度撮影してみました。
初めにご覧頂くのは、背面から10秒インターバル撮影した連続写真(午後17:33〜20:50)から制作した早回し映像です。
次にお見せするのは、側面から狙った20倍速映像です。

午後19:48:46、遂に背中が割れて脱皮が始まりました。(このときの室温28℃、湿度45%)
抜け殻を振り落とそうと激しく暴れても、腹端に引っかかって離れません。
諦めたのか、垂蛹はおとなしくなりました。

※ 幼虫を飼育している間は餌植物(柳)を挿したPETボトルの口にアルミ箔を巻いたりスポンジを詰めたりして塞いでおきました。必ずこれをしないと幼虫が花瓶に落ちて水死する事故が頻発します。幼虫が徘徊を止め前蛹になったので、微速度撮影を始める前に目障りなアルミ箔を取り除きました。

つづく→#10:触られて暴れるヒオドシチョウ垂蛹



【おまけの動画1】
側面から狙い、初めから動画で微速度撮影した10倍速映像(オリジナル)をブログ限定公開します。



【おまけの動画2】
上の素材を早回しにした30倍速映像。



【おまけの動画3】
背面から狙い、昼過ぎからインターバル撮影(12:07:14〜20:50:36)で監視を続けた微速度撮影のノーカット映像です。
前蛹が脱皮するはるか前から断続的に蠕動を繰り返していることが分かります。





【おまけの動画4、5】
インターバル撮影の素材で早回し速度を変えた短縮バージョン2本。




柳の梢でさえずる♪オオヨシキリ♂(野鳥)



2015年6月上旬

湿地帯に生えた柳の梢でオオヨシキリ♂(Acrocephalus arundinaceus)が元気に鳴いていました。
縄張り宣言の囀りですね。

リップシンクロを確認したので、この個体の鳴き声に間違いありません。(隣の♂と鳴き交わしているようです)



2015/06/19

ヒオドシチョウの蛹化【2アングルの微速度撮影】



ヒオドシチョウの飼育記録#8

▼前回の記事
脱皮前の眠状態で蠕動するヒオドシチョウ前蛹【微速度撮影】

2015年5月下旬・室温29℃

計4頭飼育していたヒオドシチョウNymphalis xanthomelas japonica)の中で一番成長の早かった個体a黄の記録です。
前蛹が脱皮して蛹化する過程をカメラ2台のマルチアングルで微速度撮影してみました。
竹の棒(板)に対して前蛹の腹端が少し斜めを向いて固定されているため、アングルの調整に苦労しました。

初めは側面から10秒インターバル撮影した連続写真(午後12:25〜16:40)から制作した早回し映像。
次いて、やや背面から狙った20倍速映像。
本当は2つのアングルの映像を同じ画面に並べてお見せすれば格好良いと思うのですが、素材の早回し速度を揃えるのが面倒で諦めました。

午後15:30、遂に前蛹の胸背が割れて脱皮が始まりました。
蛹化開始の時間は、特定の時間帯に始まるのではなく、前蛹になってからの経過時間で決まってしまうような気がしました。(要検討)
白っぽい(銀色?)垂蛹はしばらくピクピクと蠕動していましたが、やがて落ち着きました。
蛹の色は錆色というか地味なままで変わらず、黒化や色素沈着などはありませんでした。

微速度撮影は初めのセッティングをすればあとはカメラにお任せするだけなので、実はそれほど難しくはありません。
久しぶりに微速度撮影したので、我ながら絵作りが雑ですね…。
竹棒を支える台として使った容器内をマイマイガ幼虫が徘徊しています。
コミカルな映像になるかと思ったのですが、目障りかもしれません。

以下は抜け殻の写真。




【おまけの動画1】
前蛹のやや背側から狙い、初めから動画で微速度撮影した10倍速映像。



【おまけの動画2】
上の素材を早回しにした20倍速映像。



【おまけの動画3】
更に早回し速度を上げた30倍速映像。



【おまけの動画4】
前蛹の側面から狙い、10秒インターバル撮影した写真を元に制作した早回し映像。



【おまけの動画5】
インターバル撮影した同じ素材で、早回し速度を下げた映像。

つづく→#9:別個体の前蛹の脱皮・蛹化【2アングルの微速度撮影】


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