2014/05/14

巣材を持ち帰らないスズメ(野鳥)



2014年4月下旬

平地の住宅地で民家の屋根に止まっていたスズメPasser montanus)の一羽が嘴に枯草を咥えていました。
時期的に巣材を集めているのでしょう。
屋根から飛び降りたスズメが、壁に打ち付けられた板の天辺に止まり直しました。
巣材を咥えたまま辺りをキョロキョロ見回しています。
帰巣シーンを見届けたかったのですけど、いつまでも板壁に居座るスズメは、2回に分けて巣材を落としました。
うっかり落としたというよりも、巣材を意図的に捨てた印象を受けました。
巣の位置を私に知られたくないのでしょうか。

その後、スズメは嘴を軽くパクパクさせてから、大きな欠伸を一つしました。(@2:05)

スズメもあくびをする。が、一瞬なので見過ごすことが多い。(『スズメの少子化、カラスのいじめ:身近な鳥の不思議な世界』p34より)

【追記】 
『スズメ百態面白帳』p58によると、
巣材運びは、巣の在処を気取られないように大変慎重である。人に見られていることに気づくと、巣材をくわえていてもなかなか巣のある場所に入って行かず、巣材をくわえたままその場でじっと石のようになってしまったり、あるいはとんでもない方向に一時的に飛び去ったりしてフェイントをかけ、しばらくしてから帰って来たりする。


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