2018/03/14

杉林から聞こえる野生ニホンザルの鳴き声♪



2017年8月下旬・午後18:01


▼前回の記事
丸木橋を渡り遊動する野生ニホンザルの群れ

山から里に下りてきた野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)がスギ(杉)林に遊動するのを観察した後、群れを見失ってしまいました。
諦めかけたものの、集落に一旦下りて帰り際に、目星をつけた杉林に反対側から近づいてみました。
すると杉林の奥からニホンザルが静かに鳴き交わしている声が聞こえました。
(ヘッドフォン推奨。音量を上げてください。)

日の入り時刻(18:16)が近かったので、おそらくこのまま塒入りするのではないかと想像しました。
そうでなければ、餌の少ない杉林にわざわざニホンザルの群れが長く留まる意味が分かりません。
もしかすると、これから集落の畑に出没して農作物を食い荒らすのかもしれませんが、実際に夜の活動を見届けた訳ではありません。
(一部の農家の家庭菜園は獣害対策のネットで覆われ、リンゴ果樹園の境界には延々と電気柵が張り巡らせてありました。)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
実際はもう少し薄暗かったです。


ハチミツソウの花蜜を吸うオオハナアブ♂



2017年8月下旬

道端に咲いたハチミツソウ(別名ハネミギク)の群落でオオハナアブ♂(Phytomia zonata)が訪花していました。
風で揺れる花に止まって花粉や花蜜を舐めています。
顔を正面からじっくり拝めなかったのですが、左右の複眼が接しているので♂だと思います。


▼関連記事
ハチミツソウの花を舐めるオオハナアブ♀



2018/03/13

花粉で汚れたコガタスズメバチ♀の帰巣



枯木に営巣したコガタスズメバチの定点観察#5

前回の記事→#4

2016年7月中旬・午前7:35頃

前回から2日後の定点観察も朝から見に行きました。
黒っぽい巣材を咥えたコガタスズメバチVespa analis insularis)のワーカー♀が巣から外に出てきて、巣口の左上に作りかけている外皮ポケットを増設し始めました。
噛みほぐしたパルプの巣材を引き伸ばしながら付け足しています。
新たに追加した部分の外皮は濡れているため黒っぽく見えます。
巣材を使い切る前に、新たな増築箇所を探して外皮をウロウロと徘徊し始めました。

スズメバチはこのようにポケット状の外皮を次々に重ねていくので、断熱効果に優れた軽い巣がみるみる大きく成長していきます。
それと同時に内部からは外皮を削って拡張し、その巣材を再利用して巣盤や育房を作るのだそうです。
ワーカー♀各自が色の異なる巣材を使うために、外皮の表面には鱗のような美しい模様が現れます。

次に帰巣したワーカー♀の胸背が黄色い花粉で汚れていました。(@1:06)
個体識別のマーキングにもなっていて、シリーズ#1から登場する個体です。
何の花粉なのか知りたいところですが、未だ突き止められないでいます。(追記:ノウゼンカズラか?
帰巣時に口元が見えなかったため、何を搬入したのか(巣材か獲物の肉団子か?)不明です。
巣材を集めてきた個体はなぜか常に一度巣内に戻ってから外皮の増築に従事します。

つづく→#6






【追記:おまけの動画】
翌日の巣の様子のスナップショットです。
とりたてて面白い映像ではありませんが、外皮の変化・成長を記録するために、ブログ限定で公開しておきます。




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