2017年5月中旬・午後18:21〜18:29
広大な湿地帯で枯れた葦原をキジ♂b(Phasianus versicolor)が闊歩していました。
広い縄張りをパトロールしているのでしょう。
ときどき立ち止まって辺りを警戒しています。
実際はじっと佇んでいる時間が長いのですが、退屈なシーンは編集でカットしました。
夕暮れの原野に佇むキジ♂がいかにも鳴きそうな(母衣打ち♪)雰囲気だったのに、私の存在に気づいた瞬間に、羽毛で膨らませていた体が一気に萎んだのが興味深く思いました。
鳴く気が失せたのでしょう。
私から逃れようとしてか、左へ左へと移動しています。
葦原から水浸しの遊歩道に降りて足早に逃げていきます。
近くの線路で踏切が鳴り列車が通ると、その通過音に驚いたキジが慌てて走り去りました。
テレビの動物番組で見たのですが、キジ♂は縄張りに侵入した郵便配達員の赤いバイク(深緑の制服)に対して果敢に攻撃を加えることがあるそうです。
さすがに鉄道の列車に対してキジ♂が挑みかかることはないでしょう。(ドン・キホーテもびっくり!)
▼関連記事
線路を歩くキジ♂(野鳥)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
つづく→枯れ葦原で母衣打ち♪するキジ♂(野鳥)
2017年8月上旬・午前6:05〜6:10
山麓のキャンプ場のログハウスで早朝、翅も胴体も緑色のスズメガが外壁に止まっていました。
ウンモンスズメ(Callambulyx tatarinovii gabyae)を見つけたのは、これが初めてです。
外灯のすぐ下でしたが、既に消灯していました。
夜の灯火に誘引されて(山から?)飛来したのでしょう。
横からみると、腹部が海老反り姿勢になっていました。
静止蛾を撮るだけでは動画ブログのネタにならないので、手を伸ばして蛾を摘み下におろしました。
地面に落ちた蛾の翅に触れるとパッと広げて赤い後翅を誇示しました。
眼状紋ではありませんが、緑と赤という補色関係にある色のコントラストで捕食者をたじろがせる威嚇効果が多少はあるかもしれません。
更にしつこく触れると慌てて走って逃げ始めました。
私の手に乗せようとしても、暴れてすぐに落下してしまいます。
羽ばたいて体温を上げる準備運動を始め、最後は飛び去りました。
大型の蛾はすぐには飛び立てないのです。
ウンモンスズメの性別の見分け方が分かりません。
触角の形状から♀なのかな?
♀にしては腹部が細い気がします。
それとも腹端に一対の突起があるので、バルバ(把握器)だとすれば♂ですかね?
どなたかお分かりの方は教えて下さい。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
余談ですけど10時間後、数キロ離れた自宅の庭に緑色のウンモンスズメが静止していました。
初見の蛾なのに、同じ日に別の場所で2頭続けて出会えたのは幸運でした。