2017/11/10

トチノキの葉から飛びたつキンケハラナガツチバチ♀



2016年10月中旬・午後15:45

平地の住宅街で庭木として植えられたトチノキで黄葉が始まっていました。
その大きな葉でキンケハラナガツチバチ♀(Megacampsomeris prismatica)が日光浴していました。
急に歩き回り始め、飛び立ちました。



2017/11/09

水を弾き泥汚れも付かないハスの葉の秘密:ロータス効果の実演



2017年7月下旬


蓮葉の濁りに染まぬ心もて何かは露を玉と欺く (僧正遍照:古今和歌集より) → 解釈はこちら

ハス(蓮)の葉は蓮池の泥の中から育つのに、泥汚れが付着しておらずいつも綺麗なのはなぜでしょうか?
その秘密は葉の表面の微細構造にあり、ロータス効果と呼ばれます。

ハスの葉はその微細構造と表面の化学的特性により、決して濡れることがない。葉の表面についた水は表面張力によって水銀のように丸まって水滴となり、泥や、小さい昆虫や、その他の異物を絡め取りながら転がり落ちる。この現象がロータス効果として知られる。(wikipediaより引用)
ちなみに、ロータスとはハスの英語名(lotus)のことです。
夜に降った雨水が大きなハスの葉の中央の凹みに溜まっていました。
その葉を手で揺らすと、分裂した水滴が水銀のように滑らかに葉の表面を動いて全て滑り落ちました。
撥水性が極めて高いので、蓮の葉は全く濡れていません。
子供のときに、夕立が降ると大きな蓮の葉を採取して傘の代わりにさして遊んだ人がいるかもしれません。
葉の表面の汚れが動く水滴に取り込まれ、水と一緒に流れ落ちてしまいます。(自浄作用)
葉の光合成の妨げとなる泥汚れがあっても、雨が降れば自然に落ちてしまうのです。
今回は実演のために手で葉を揺らしましたが、風が吹いて揺れるだけでも葉に付いた水はほとんど零れ落ちてしまうでしょう。

ロータス効果の微細構造を模倣したコーティング材が色々と実用化されているのだそうです。





▼関連記事 
撥水性の高いサトイモの葉でロータス効果の実演
小雨でロータス効果を発揮するハスの葉 



【追記】
ネットニュースの報道によると、ロータス効果でケーキの生クリームが付かないようにするフィルムが開発されました。
あぁ、ケーキを舐める楽しみが… クリーム付かない側面フィルム誕生(@withnews


【追記2】
北村文雄『蓮―ハスをたのしむ』によると、
葉は、水面に浮かぶ浮葉と、水面上に立ち上がる立ち葉があり、葉の中央部は少しへこんで受け皿状です。表面には無数の細かい毛が生え、そこに落ちた水は玉状になります。 (p25より引用)


葉に付いた水滴の写真は撮り忘れてしまいました…。

セイヨウタンポポの花蜜を吸うキタキチョウ



2016年11月上旬

近所にある猫の額ほどの原っぱに咲いたセイヨウタンポポの群落でキタキチョウEurema mandarina)が訪花していました。
翅を閉じたまま吸蜜すると、最後はヒラヒラと少し飛んで近くのタンポポに着陸しました。
撮影直後にタンポポの萼を調べて、セイヨウタンポポであることを確認。

▼関連記事(撮影はちょうど6年前)
キタキチョウのセイヨウタンポポ吸蜜【マクロ動画】  吸蜜中の口吻の動きがよく分かります。


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