2017/10/26

アベリアに正当訪花して吸蜜するクロマルハナバチ♀



2017年7月下旬


▼前回の記事 
アベリアの花で盗蜜するクロマルハナバチ♀

アベリア(別名ハナツクバネウツギ、ハナゾノツクバネウツギ)の生垣で忙しなく訪花しているクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀を観察していると、釣鐘型の花筒の入り口から潜り込んで吸蜜する個体もいました。
このように花の受粉を助ける採餌法を正当訪花と呼びます。
「舌が短く盗蜜癖がある」と称されるクロマルハナバチも、単純な話ではないようです。
おそらく正当訪花で蜜腺に舌がギリギリ届く個体がいるのでしょう。
アベリアの花筒の長さや捕獲したクロマルハナバチの舌の長さなどを地道に採寸すれば検証できるはずです。

撮影した2匹は、後脚の花粉籠に白い花粉団子を付けている個体と空荷の個体でした。
大型の個体は頭部と胸背が白い花粉で汚れています。

ある個体が外役中にアベリアの花筒の深さに応じて臨機応変に正当訪花と盗蜜行動を切り替えるのかどうか、気になるところです。
残念ながら、この生垣ではあまりにも蜂の数が多い上に飛び回る動きが早過ぎて、追跡の途中で見失ってしまいました。
外役の経験豊富な個体が学習の結果として盗蜜を覚えるのかな?
生まれつき舌の短い個体が盗蜜しがちなのでしょうか?
それとも気紛れな日和見主義なのでしょうか?

▼関連記事



※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。





2017/10/25

巣立ちの近いハシボソガラス雛の冒険:前編【10倍速映像:野鳥】




高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#27


2017年6月中旬・午後16:20〜17:26

ハシボソガラスCorvus corone)の親鳥が共働きで巣に通って4羽の雛に給餌する様子です。

前半は通常のHD動画で撮影したもので、給餌を1回記録しました。
食後に雛が排泄した糞を受け取ったようで、出巣する親鳥の喉袋が膨らんでいます。

後半(@0:41〜)は微速度撮影で63分間、長撮りしました。
10倍速の早回し映像でご覧ください。
計14回、給餌しました。
親鳥を待つ間、暇を持て余した雛鳥はいつものように、各自で羽繕いしたり羽ばたきの自主練をしたりしています。

さて、後半の10倍速映像を注意深くご覧になって、いつもと違う雛の行動に何かお気づきになられましたでしょうか?
親鳥の留守中に1羽の腕白な雛が巣を離れて右の鉄骨まで移動したのです。
横に張り出した鉄骨で羽ばたき練習したり、帰巣した親鳥とその雛が鉄骨に並んで餌乞いしたので、そのまま巣立ちするのかと期待しました。
ところが、しばらくすると兄弟姉妹の居る巣へ自力で無事に戻りました。(@2:35〜2:53)
雛の自立・成長を感じさせる行動が偶然撮れてラッキーでした。
詳しくは次回。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


つづく→#28:後編


ヤクシソウの花蜜を吸うキタキチョウ



2016年11月中旬

峠道の道端に咲いたヤクシソウの群落でキタキチョウEurema mandarina)が訪花していました。
翅を閉じて吸蜜しています。
晩秋の強い日差しを浴びて、翅の模様が透けて分かりにくくなっています。

この日は里でも山地でも活動している蝶はキタキチョウばかりでした。
他種の蝶はもう死に絶えたか越冬に入ったのでしょう。



ランダムに記事を読む