2017/09/05

巣に来たハエを追い払うハシボソガラス(野鳥)



高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#2


2017年5月中旬・午後14:43と17:00頃の2回

鉄塔の近くを通りがかった際に、ハシボソガラスCorvus corone)の親鳥が帰巣する瞬間を撮ることが出来ました。
雛が卵から孵化したかどうか不明です。
雛の背が巣の高さよりも成長するまで、餌乞いする雛の姿が外からは見えないのです。
鉄塔に登って巣の中を直接観察できない以上、親鳥の行動で推測するしかありません。
親鳥の帰巣後の行動が転卵なのか、幼い雛鳥への給餌なのか、私には判断できませんでした。

巣の周囲を飛び回るハエ?を親鳥が気にして嘴で追い払うような仕草が興味深く思いました。
こんな高所までハエが来ているということは、雛の食べ残しや糞などの汚物が巣にありそうです。
もしかすると、カラスの雛に寄生するハエがいるのかもしれません。
あるいは蚊柱のようなものの可能性もありそうです。
親鳥(♀?)が巣に座り込んで抱卵/抱雛を始めると、親鳥の尾羽根しか見えなくなりました。


抱卵/抱雛中の親鳥♀の尾羽根が巣から飛び出て見える

その数時間前には、親鳥が鉄塔の天辺から伸びる高圧線(いつもの定位置)に止まって辺りを監視していました。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


つづく→#3:抱雛を止めて巣から飛び立つハシボソガラス(野鳥)


イヌツゲ雌株の花蜜を吸うセイヨウミツバチ♀



2017年6月中旬

某会社の入り口の生け垣としてイヌツゲが植栽されていて、セイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が何匹も訪花していました。
羽音がブンブンとうるさく、どの個体を撮るか目移りしてしまいます。

庭木に対して私はあまり興味が無いのですが、昆虫との関わりがあれば名前を調べようという気になります。
丸くて小さな常緑の葉をつけた枝を全体として丸い樹形に刈り込んであります。
葉が互生しているので、ツゲではなくイヌツゲと確定しました。
小さくて白い花が地味に咲いていて、よく見ると雌しべだけで雄しべがありません。
イヌツゲは雌雄異株で、この木は雌株なのです。
クサグモ?の棚網もあちこちに作られています。

訪花しているミツバチの後脚の花粉籠は空荷でした。
雌花には花粉が無いため当然ですね。
複数個体を撮影。




2017/09/04

前年と同じ高圧線鉄塔の巣で抱卵・転卵するハシボソガラス♀(野鳥) 



高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#1


2017年5月上旬・午後17:00~17:36

ハシボソガラスCorvus corone)が繁殖している巣をまた新たに見つけました。
実はこの高圧線鉄塔#21は、去年も不完全ながら定点観察しており、リベンジしたくて目をつけていた場所です。

造巣の過程を見落としてしまったのは残念でした。
去年と同じ♀♂番(つがい)が営巣しているのでしょう。

▼関連記事(当時は鉄塔aと表記)
高圧線の鉄塔に営巣したハシボソガラスの定点観察:2016年
今季に私が見て回った中では、この巣が最も営巣段階が出遅れていました。

遠くから望遠レンズで巣を撮り始めると、1羽の親鳥が飛び去りました。
しばらくすると、親鳥がいつの間にか巣に戻っていました。
巣の中を覗き込んで、おそらく転卵しています。
巣に座って抱卵すると姿がほとんど見えなくなりました。
おそらくこの親鳥は♀と思われます。

もう1羽の親鳥♂が帰巣するシーンを撮り損ねてしまいました。
巣の右の鉄骨からピョンと巣に跳び乗りました。
抱卵していた親鳥♀に給餌したのかどうか興味があるのですが、鉄骨が邪魔でよく分かりません。
驚いたことに、2羽の親鳥が相次いで巣を離れました。
1羽は鉄塔の天辺から伸びる高圧線に止まると、しばらく辺りを警戒しています。
もう1羽はこちらに向かって飛んで来て、私の様子を偵察に来たようです。
警戒はしているものの、ハシブトガラスのように私に対して鳴き騒いだりせず寛容で、とても助かります。

カラスの方も私を見て、「去年もしつこく来てた顔馴染みの奴だ」と思っているのかもしれません。

いつの間にか、高圧線に親鳥の番が2羽並んで止まっていました。
私がじっとしていると人畜無害だと分かってくれたようで、1羽(♀?)が飛び立つと強風を利用して流されるように鉄塔に着陸しました。
巣の一段下の鉄骨を経由してから帰巣。
巣に座り込んで抱卵を再開したので、この親鳥は♀なのでしょう。

どうやら♀は抱卵をちょくちょく中断するようです。
掠れた声で鳴きながら巣の左へ飛び去りました。
領空侵犯があったのかな?(縄張り防衛行動)

戻ってきた親鳥♀は今回もいったん巣の一段下の鉄骨にフワリと着陸してから飛び上がって帰巣しました。
この♀個体に特有の帰巣ルートというか、癖なのかもしれません。
親鳥♀はすぐに抱卵を再開。

夕方に風が強く吹くと半袖ではかなり肌寒く、撮影中はウィンドブレーカーを上から羽織ってしのぎました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#2:巣に来たハエを追い払うハシボソガラス(野鳥)


抱卵中の♀の尾羽が巣から少しのぞいて見える。
鉄塔に近づくと巣を見上げるアングルになり、むしろ観察しづらくなる。(親鳥も警戒してしまうので、距離を保つのが吉)


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