2017/05/23

白鷺が集団就塒する川【前編:冬の野鳥】



2016年12月中旬・午後15:48~16:19

白鳥の塒入りを観察しようと川で待ち構えていたら今回はうまく撮れず、その代わりに予想外のスペクタクルが見れました。

まず上流から飛来したのは白鷺です
川の中の岩に着陸すると羽繕いを始めました。
白鷺(シラサギ)には何種類かいますけど、おそらく冬鳥で大型のダイサギArdea alba)だと思います。
望遠レンズを持って来なかったため、識別点である目元にズームできませんでした。
ところがしばらくすると、この白鷺は岩の上から上流へ飛び去ってしまいました。
(飛び立つ瞬間は撮り損ね)

次に、河畔林の落葉樹の天辺で休んでいる白鷺を見つけました。
この個体もカメラを向けられていることを嫌ったのか、川とは逆方向に飛び立ってしまいました。



再び上流から白鷺が飛来しました。
堰の上空で引き返し、旋回すると上流へ飛び去りました。
集団塒の候補地を偵察に来たようです。

対岸の集団就に一番乗りしたのはアオサギArdea cinerea)でした。(午後16:13)
背の高い枯れ草に隠れて姿が見えなくなりました。

また白鷺が上流から飛来しました。
先程と同じく堰の上空で引き返し、また上流へ戻って行きました。
集団塒に仲間が居ないと不安で、着陸する気になれないのでしょうか。
川岸に立っている私の存在に警戒しているのかもしれません。

ちなみに、この日の公式な日の入り時刻は午後16:19。

私はそれまで白鷺の塒入りを見たことがありませんでした。
なぜ樹上のコロニー(鷺山)でそのまま寝ないのか、不思議に思いました。
落葉樹の塒は冬になると白鷺が目立ってしまい、危険を感じるのかもしれません。

『カラー版自然と科学22:シラサギのくらし』p31によると、

(秋のはじめに)サギ山を出たシラサギたちはいくつかの群れになり、近くの川岸の木や沼の林にあつまってそこをねぐらにします。



ここまでは序章で、いよいよ白鷺の群れの本格的な塒入りが始まります。
後編へつづく。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



【おまけの動画】

周囲の実際の明るさを示すために、自動色調補正処理していないオリジナル・バージョンの薄暗い動画もブログ限定でお見せします。



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2017/05/22

ツルウメモドキの赤い実を採食するツグミの群れ♪(冬の野鳥)



2016年12月中旬

河川敷の落葉高木(樹種不明‡)に絡みついた蔓植物ツルウメモドキに冬鳥ツグミTurdus eunomus)が群がって赤い果実を採食していました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



‡【追記】
春になった5月下旬に樹種を調べに現場を再訪しました。
撮影アングルの記憶が確かなら、大木はクルミ(オニグルミ)と判明。





2017/05/21

パン屑を採食するハクセキレイ♂(冬の野鳥)



2016年12月中旬

川岸の桟橋でカモ類にパンを千切って給餌する家族連れがいました。(映像公開予定
その家族と鴨の群れが帰った後でハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)がやって来て、桟橋の板に散乱した白くて細かいパン屑(パン粉)を丹念に啄み始めました。
(ハクセキレイが食べているのは雪ではなくてパン屑です。大き目の欠片は全てカモ類が食べ尽くした後なのです。)
ハクセキレイがパンを食べる行動は以前、都市鳥に関する本で読んだ通りでした。
ヒトをあまり恐れなくなり、学習した結果、いつも給餌のおこぼれに預かってるのでしょう。
ただし、先程の家族連れからカモ類に混じってハクセキレイが直接パンをもらっていた記憶はありません。

私も試しに給餌してみれば良かったのですけど、あいにくパンなど食物を何も持ってきていませんでした。(そもそも野鳥への給餌行為があまり好きではありませんし。)


※ 夕方に撮った薄暗い映像に対して動画編集時に自動色調補正を施しています。






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