2016年8月中旬・午後18:00
用水路沿いに生えたクワの葉裏にヤマシロオニグモ♀(Neoscona scylla)を見つけました。
触肢は発達していないので、♀または幼体だと思います。
フラッシュを焚いて写真を撮っていたらクモは閃光を嫌ったのか、移動を始めました。
葉表に回り込んで葉柄近くに移動しました。
葉を軽く糸で綴って隠れ家になっているようです。
これから暗くなると造網を始めるのかと期待しましたが、辺りに枠糸などは見当たりませんでした。
あまり見かけない種類ですけど、この近くで前年にも見ているので、ほそぼそと生息しているようです。
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2016年8月中旬・午前5:16
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池に飛来し、飛び去るゴイサギ幼鳥
溜池の中に散らばっているゴイサギ(Nycticorax nycticorax)幼鳥群の中で、手前の東岸に佇む個体に注目しました。
この直前に飛来して池に着水したのです。(映像無し)
しばらくすると、岸辺を歩き始めました。
つづいて池の水を3回に分けて飲みました。
嘴で水を一口すくう度に頭を上げて喉に流し込んでいます。
その後、全身の羽毛を一瞬だけ逆立てた仕草は何を意味しているのですかね?
小声で鳴いているような気もするのですが、定かではありません。
ブラインドの陰からズームを多用して幼鳥の横顔を撮っていたら、どうやら私の存在に気づいてしまったようです。
突然岸辺から飛び立ち、逃げてしまいました。
この日初めて使ってみた迷彩ブラインドの効果は抜群でした。
この映像が撮れただけでも元が取れた気になりました。
夜通しで観察してきた中で一番感激した瞬間です。
ブラインドが無ければ、水鳥をこんな間近から撮るのはとても無理です。
今回は望遠レンズを使わなくても済むぐらいの近距離でした。
つづく→ゴイサギ幼鳥同士の喧嘩と威嚇誇示
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眼の周りが緑色でした。 |
余談ですが、夜明け前(深夜3:00頃)に池の畔でブラインドを木陰に張っているときに思わぬ出会いがありました。
背後の土手の茂みからガサガサと小動物が動く音がするので赤色灯で照らしてみると、そこに居たのはなんとハクビシン(Paguma larvata)でした。
向こうもニアミスに驚いてすぐに引き返して逃げて行きました。
証拠映像が撮れずに残念無念。
一瞬の出会いでしたが、タヌキの顔ではありませんでした。
外来種のハクビシンが溜池周辺に生息しているとは、嬉しい発見でした。
暗闇で作業していた私の物音を聞きつけて、好奇心旺盛なハクビシンが様子を見に来てくれたのでしょう。
2016年7月下旬
虫瘤ナラメリンゴフシの定点観察記録#6
山間部の道端に生えたミズナラ幼木の枝先に形成されたナラメリンゴフシを9日ぶりに見に行きました。
全体的にすっかり木質になり、これ以上変わることはなさそうです。
乾いて少し萎んだかもしれません。
草刈りのとばっちりでいつミズナラごと伐採されるか分からないので、虫こぶを採集して持ち帰りました。
虫えいを切断して内部の構造(断面)を観察してみる?
シリーズ完。