2016年6月下旬
低山の峠道で遭遇した野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)です。
腹に赤ん坊ザルを抱いた♀が私に気づいた途端に、慌てて全力で逃げて行きました。
乳飲み子を抱えてこんなに速く走れるとは驚きです。
つづいて老いた♂が道端の茂みから車道に現れました。
逃げて行く途中で立ち止まり、こちらを振り返りました。
このとき軽い威嚇の表情をしました。
遊動する群れの殿を務めているのでしょうか。
群れでは長老格なのか、なかなか貫禄のある面構えですね。
目が白く濁っているのが白内障だとしたら、積雪期に晴れると強い紫外線を浴びて雪目になるせいではないかと想像しています。
つまり雪国のニホンザルは老いると視力を失い、生き残れなくなるのかもしれません。
サングラスの発明は人類の福音です。
私がじっとしていると、猿は少し歩き去ってから道端に座り込み、体を掻きました。
この後で、同一個体がクズの蔓を採食します。
2016年6月下旬
虫瘤ナラメリンゴフシの定点観察記録#3
山間部の道端に生えたミズナラ幼木の枝先に形成されたナラメリンゴフシの様子を12日ぶりに見に行きました。
虫こぶの表面が茶色で、触るとブヨブヨしわしわになっていました。
腐ったリンゴのフカフカ、シワシワした感触と少し似てるかもしれません。
多少手荒く扱っても中から蜂が飛び出して来ることはありませんでした。
表面に多数の穴が開いているのはナラメリンゴタマバチ(Biorhiza nawai)の羽化孔なのかな?
虫こぶ上を微小な昆虫が徘徊しています(正体不明)。
つづく→#4
2016年6月下旬
峠道のガードレールに座っていたニホンザル(Macaca fuscata fuscata)子連れ♀です。
赤ん坊猿を胸に抱いて授乳していました。
私に気づくと、母猿は赤ん坊ザルを腹にしがみつかせたままガードレール上を渡りながら歩き去りました。
さすがに少し重そうで、一度は足元を滑らせかけました。
母猿がガードレールから立ち上がったのでどうするのかと思いきや、子猿を胸に抱いたままシナノキの枝を掴むと飛びつきました。
素晴らしい身体能力に惚れ惚れしました。
最後は木に登って安全な枝に腰掛けました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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赤ん坊は母親の乳首をしっかり吸っています。 |