2015年10月上旬
キアシナガバチ巣の定点観察@軒下#6
巣に残っているキアシナガバチ(Polistes rothneyi)成虫の数がかなり減ってきました。
ワーカーが寿命で死んだり、新女王が次々に巣立ったりしているのでしょう。
巣盤を時計に見立てると、9時の位置で成虫♀♀同士が口づけを交わし栄養交換を始めました。
すると近くに居た♀が更に2匹集まってきて餌を催促します。
餌の肉団子を持ち帰ってくれるワーカーの数が不足するようになり、ひどく空腹なのかもしれません。
激しい優位行動のようにも見えますが、性格が穏健な新女王が多いコロニー末期では、その可能性は低いと思います。
巣盤右上(2時の位置)では雄蜂♂(顔が白く、長い触角の先がカールしている)が身繕いしています。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
つづく→#7
2016年3月中旬
雪が溶けた早春のリンゴ園でヒヨドリ(Hypsipetes amaurotis)が地上採食していました。
秋に収穫する前に台風などの影響で枝から落ちたリンゴの果実が冬の間は雪に埋もれて腐らずに冷蔵保存されていたのです。
春になると雪が消えてリンゴが再び地面に現れ、野鳥たちにご馳走を提供してくれます。
リンゴの実を啄んでいたヒヨドリは一度飛び立ったものの、すぐにまた戻って来ました。(別個体かも?)
果樹園の奥でムクドリが2羽、同様に採食しています。
2015年11月中旬・夜21:09
山中の建物の外壁に夜カバエダシャク♀(Colotois pennaria ussuriensis)が止まっていました。
赤外線の暗視カメラで撮りながら近づくと、寒いのに覚醒していて身動きしました。
気温を測るべきでしたね。
ビデオカメラの補助照明を点灯すると、触角が糸状なので♀と判明。
(カバエダシャクの)触角♂は羽毛状, ♀はごく短い櫛歯がある. (Digital Moths of Japanサイトより)
しばらくすると、触角を翅の下にしまいました。
翅に指で軽く触れると翅を立て警戒します。
しつこく触れると、弱々しく羽ばたいて地面に落下。
カバエダシャクは同じ時期に活動する冬尺蛾のように、夜に求愛などの配偶行動をしないのかな?
もしかすると、性フェロモンで♂を呼び寄せるコーリングをしていたのかもしれません。
The females tend to be rather sluggish but the males fly actively at night and are attracted to light. (英語版wikipedia: Colotois pennariaより)
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