2016/01/08

水溜りを飲む子ネコ【暗視映像】



2015年9月上旬・午後18:02

日没(17:56)の直後に水溜りで水を飲んでいる子ネコFelis silvestris catus)の後ろ姿を金網フェンス越しに隠し撮りしました。
小雨の降る夕暮れ時で薄暗いので、赤外線の暗視カメラで動画撮影。
(ヒトの肉眼でも未だ充分見える明るさですが、通常のカメラでは暗過ぎて無理な条件でした。)
途中で私の気配に気づいたのか子猫は振り返ると、人懐こくフェンスまで近寄って来ました。
最後はフェンスの下をくぐると車道を走って渡り、飼い主の家へ帰りました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2016/01/07

営巣地の直下で採土するヒメクモバチ♀b



2015年9月下旬・午後13:20〜13:35

境界標に営巣したヒメクモバチの定点観察#3


ヒメクモバチ♀b(旧名ヒメベッコウ;Auplopus carbonarius)が繰り返す造巣行動をしばらく眺めていると、採土は近場で済ませていることをようやく突き止めました。
境界標の根本の地面を掘って泥玉を採取していたのです。
高さ40cmの境界標を上下に往復するだけなので、造巣作業が捗ります。

本種の営巣地と採土場を共に突き止めたのは2回目です。
2009年は泥巣から約3m離れた崖から巣材を集めていました。

▼関連記事
ヒメクモバチの採土と泥玉作り1

今回、母蜂の造巣行動を邪魔しないように少し離れた位置から撮影していたので、蜂が境界標の根本に降りた所で手前に茂った灌木の葉に隠れていつも見失っていたのです。
灯台下暗しとは正にこのことですね。

微速度撮影と同時並行してハンディカムで撮りました。

映像の冒頭で、ヒメクモバチ♀は境界標のすぐ左で常緑の灌木の葉に乗って小休止していました。
吸水および採土を済ませた直後のようで、小さな泥玉を咥えています。
歩いて境界標の側面を登ると泥巣を塗り潰す作業を行います。
造巣後は歩いて地面に降りました。
境界標の真下の
落ち葉の下に潜り込むと、地面を大顎で掘り返し採土しているようです。

採土と造巣を数回繰り返す毎に、境界標から飛んで外出することがあります。
これは水を飲みに出かけているのです。(映像公開予定)
飲んだ水を吐き戻しながら、土塊をよく噛み解して滑らかな泥玉を作り、巣材とするのです。
吸水の直後はいつも帰巣する途中、どこか別の場所で採土して来ます。(どこか突き止められませんでした)

つづく→#4:巣材集めの合間に吸水するヒメクモバチ♀


採餌中にクルミの実を取り合うハシボソガラス(野鳥)



2015年9月下旬

郊外の脇道で1羽のハシボソガラスCorvus corone)が半分に割れたオニグルミの実を嘴に咥えていました。
クルミの堅果を舗装路に投げ落として割った直後のようです。
地面に埋めて貯食しようとしていたのかもしれません。
カメラを向けている私に警戒したカラスaはクルミを咥えたまま芝生から飛び立ち、低空飛行で逃げました。


仲間の近くに降り立つと(計3羽:三羽烏の群れ)採食を開始。
奥の路上にクルミを置くと、カラスaが半分に割れたクルミの実を足で押さえつけながらコツコツと啄んでいます。
食べ残しを路上に放置して仲間のもとへ歩き始めると、別個体のカラスbが駆け寄って来ました。
3羽の中でこの一羽だけがクルミの実を持っていません。
するとカラスaはカラスbに盗まれないように慌ててクルミの実を拾い直しました。
少し離れた位置で採食を再開。
争ってクルミの実を強奪することはありませんでした。(仲間に襲われそうになったらカラスaはクルミを持って飛んで逃げてしまうでしょう)
横取りされるのが嫌なら独りでこっそり食べても良さそうなのに、わざわざ見せびらかすのはちょっと意地悪な行動にも見えます。
自分で捨てておきながら誰かが欲しがると急に惜しくなる(独占欲)というのはヒトの子供の喧嘩を見ているようで、微笑ましく思いました。
もしカラスbが若鳥だとしたら、採餌法を教育しているのかな?と想像したりしました。

なんとなくカラスbの行動は以前観察した雛が餌をねだる行動の名残のような気がしました。
▼関連記事 
巣立ち雛に給餌するハシボソガラスの家族群(野鳥)
ただし、今回この距離では遠過ぎて若鳥かどうか、口の中の色を見分けられません。
カラスaは再びクルミを手放し、歩き去りました。
その間、左奥でもう一羽のカラスcが同様にクルミの実を食事中ですけど、建物の死角でよく見えません。
この後でカラスbが忍び寄ってカラスaの食べ残しを入手できたかどうか、興味深いところです。
しかし、こうした一連のドラマに気づいたのは後で映像を見直してからで、撮影中の私は全く気づかずにすぐ飽きてしまい、撮影を終了してしまいました。
もう少しだけ粘って撮るべきだった…と後悔しても後の祭りです。

カラスがクルミの堅い殻を割るために空中から投げ落として舗装路に叩きつけたり走って来る車に轢かせたりする賢い行動が話題になります。
こうした高度な採餌行動はおそらく仲間(親世代)の真似をして学習し、群れに広まった文化だと思われます。
ところが、私がこれまで何回か撮影したカラスのクルミ割り行動は全て単独行動でした。
今回群れの行動が「固いクルミの実はこうやって割って食べるんだよ。後は自分でやりなさい。」という教育を垣間見れたのだとしたら、ミッシングリンクに近づいたかもしれません。
賢いカラスは仲間に教育してやろうという意識がなくても、結果としてお手本になっているということもありそうです。
「教育」以外で何かもっとふさわしい用語が思いつきません。






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