2015/10/08

ヨタカ♂(野鳥)の鳴き声♪と声紋解析



2015年8月上旬・深夜3:46〜3:47

深夜未明、山際の農村部でヨタカ♂(夜鷹;Caprimulgus indicus jotaka)の単調な鳴き声がキョキョキョキョ♪と辺りに響き渡っていました。
書店で立ち読みした鳥の鳴き声図鑑によると、これは囀りさえずりらしい。
野鳥の声だと知らない人は妖怪を想像したり不気味に思うかもしれません。
真っ暗で遠いしヨタカの姿は全く見えませんが、大木の梢から聞こえる鳴き声だけでもビデオカメラで録音しました。
映像には外灯の光しか写っていません。
近くで鳴いている虫の声(ハヤシノウマオイなど直翅目)の方がうるさいので、欲張ってヨタカが居ると思われる木にこっそり近づいたら鳴き止んでしまいました。
こういうときはパラボラ集音器を使えば指向性が改善するのでしょう。


ヨタカの鳴き声を声紋解析してみる。

いつものようにオリジナルのMOV動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてから適当に切り出し、スペクトログラムを描いてみました。
16kHzおよび8kHz付近に見られる持続的なシグナルは、使用したビデオカメラに固有の内部ノイズです。

20kHz以上の高周波数域の声紋は虫の音だと思います。


【追記】
水野仲彦『野鳥のくらし―卵から巣立ちまで』によれば、
 ヨタカをキュウリキザミと呼ぶ地方がある。夜、キョキョキョキョとまな板で野菜を刻むような声で鳴くからで、昔は夕方になると山のあちこちからキュウリを刻む声が聞こえてきたものだった。(p41より引用)

興味深い豆知識ですが、私はそのような俗称は聞いたことがありません。




2015/10/07

飼育容器から脱出を試みるノシメマダラメイガ(蛾)終齢幼虫



2015年7月下旬

ノシメマダラメイガの飼育記録#26

▼前回の記事
貯蔵ニンニクで見つけたノシメマダラメイガ(蛾)終齢幼虫

貯蔵ニンニクで見つけ採集したノシメマダラメイガPlodia interpunctella)幼虫を密閉容器に隔離して、ニンニクだけを与えて飼育することにしました。
本当に生のニンニクを食べるのかどうか、証拠映像を撮るのが目的です。
ところが終齢だったようで、残念ながら摂食行動は見られず容器内を盛んに徘徊するばかりです。
これから繭を紡ぐ安全な場所を探し求めているのでしょう。
プラスチック容器の垂直な内壁を上端(高さ8cm)まで攀じ登ると、縁を乗り越え脱出しようとしました。

老熟幼虫の分散行動は、以前チョコレートなどを与えて飼育した際も見ていたので、お馴染みの行動です。

▼関連記事
分散移動を始めたノシメマダラメイガ(蛾)終齢幼虫

つづく→#27:ニンニク上で繭を紡ぐノシメマダラメイガ(蛾)終齢幼虫



スズメ(野鳥)の耐暑法?



2015年7月下旬

郊外の田園地帯でスズメPasser montanus)が電線に止まっています。
ときどき鳴きながら嘴を開けっ放しにしています。
暑さに喘いでいるのでしょうか?
口内の唾液の蒸発による気化熱で体を少しでも冷やそうとしているのかな?と想像しました。(暑気払い)
気温を測るべきでしたが、撮影時は嘴を開けている意味に気づきませんでした。(実はモズかと思って撮り始めたのです。)
それほど暑いのなら日陰に行ったり水浴びしたりすれば良いのに…と思うのですけど。
ただしこの日は雲が多く、私の体感ではそれほど暑くありませんでした。
夏以外の季節では嘴を閉じているかどうか、これから注意して見ていきます。

※ 逆光の映像を少しでも見やすくするため、YouTubeの動画エディタで自動色調補正を施してあります。
もしかすると嘴の根本が黄色い幼鳥かもしれません。(はっきり見えない)
だとすれば親鳥の給餌を待っているのでしょう。


【追記】
『銀座のツバメ』p78によると、
犬と同じように鳥類には発汗作用がなく、口を開けて暑さをしのぐ。



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