2015年6月上旬
前日の雨で遊歩道にできた水溜りでムクドリ(Sturnus cineraceus)の群れが騒がしく鳴きながら水浴びしていました。
浅い水溜りに身を屈めると、激しく羽ばたいて体に水を跳ね散らしています。
水浴というよりも泥浴びと呼ぶべきかもしれません。
水を飲んでいる個体もいます。
後半は(@1:19〜)240fpsのハイスピード動画に切り替えて、水浴の激しい動きを撮ってみました。
行水した後は激しく身震いして濡らした羽毛を水切りします。
群れが飛び去った直後に現場検証してみると、浅い水溜りでややドブ臭く、決してきれいな水質とは言えませんでした。
前日の雨とは打って変わり、この日は晴天で暑かったです。
少し前に現場の近くで測った気温は30℃でした。(アシナガバチが木陰の巣を冷やす扇風行動するほどの暑さ)
【追記】
宮崎学『水場 (森の写真動物記 2)』p8によると、
野鳥たちにとって水場は、水を飲むだけの場所ではありません。「水浴」といって、水たまりを風呂のようにもつかいます。(中略) そのためには、水たまりはふかくないほうがよく、小鳥の足の長さが3cmほどですから、水深は1~2cmくらいがちょうどよいのです。
2015年6月上旬
川の堤防に咲いたクサフジの群落でモンシロチョウ(Pieris rapae)が訪花していました。
花に止まる際は翅を閉じていました。
ヒオドシチョウの飼育記録#10
▼前回の記事
ヒオドシチョウ前蛹の脱皮・蛹化【2アングルの微速度撮影】
2015年6月上旬・室温23℃・湿度45%
チョウ類の蛹に産卵する寄生蜂が居るので、逃げられない時期の蛹であっても身を攀じって威嚇する程度の運動能力は残しています。
「ヒオドシチョウ(Nymphalis xanthomelas japonica)の蛹に指で触れると嫌がって蠕動する」はずと期待して動画に撮ろうとしたら、個体によって反応性に差があり興味深く思いました。
4頭は順に(違う日に)蛹化したので、発生ステージ(蛹内の変態)による違いかもしれません。
触れても反応しない蛹は体内寄生されているのかと心配しましたが、杞憂でした。(全て無事に羽化しました)
唯一、6日前に竹の棒にぶら下がって蛹化した個体a黄のみが身を攀じって少し暴れました。
同じ日の晩に、同一個体が自発的に蠕動したのを目撃しています。
残りの3頭はしつこく触れても無反応でした。
蛹は錆色のままですが、羽化が近いのかな?
この個体a黄は4日後に羽化しました。
こんな簡単な実験を毎日繰り返すだけでも羽化が近いかどうかなど何か傾向が掴めたかもしれません。
ところが、その後忙しくなってしまい、やれたのはこの日だけです。
つづく→#11:ヒオドシチョウの羽化【微速度撮影a】