2015/05/28

ブランコケムシ:マイマイガ(蛾)幼虫



2014年6月中旬

マイマイガLymantria dispar japonica)の老熟?幼虫ウツギの花で見つけました。
花を食べているのかと意外に思い撮り始めたのですが、ウロウロと徘徊するだけでした。
隣接する枯れたススキの茎に移り往復を繰り返すと、最後は意を決したように先端から自発的に飛び降りました!

今季2015年も春から山林で大量のマイマイガ若齢幼虫を見かけています。
このままでは前年につづき(2年連続で)街中でマイマイガが大発生し騒動になる予感がします。





2015/05/27

ノシメマダラメイガ(蛾)の飛翔【ハイスピード動画】




2015年5月中旬

ノシメマダラメイガの飼育記録#1


室内でこの時期よく見つかるノシメマダラメイガPlodia interpunctella)を捕獲して、物好きにも飼育を始めました。
この小さな蛾の幼虫は貯穀害虫として食品業界では忌み嫌われていますが、台所での発生源を突き止められないでいます。
食品の匂いに惹かれて野外から次々に迷い込んでくるのではないかという気がしてきました。
いつかフェロモントラップで調査してみたいものです。※



Digital Moths of Japanのデータベースによれば、

(ノシメマダラメイガの)野外での生息場所としては, ハチの巣(インド),リンゴ園のリンゴ(カナダ), サネブトナッツ(中国)などの記録がある. 

私は潔癖症ではないので個人的にはノシメマダラメイガが台所で発生したところで迷惑な害虫だと目くじらを立てることはありません。
むしろ、ハエトリグモやカマキリなどを飼育するときの手頃な生き餌として長年重宝しています。
継代飼育に成功すれば生き餌を安定供給できますので、挑戦してみることにします。
捕獲する片端から飼育容器(綿棒が入っていた直径8cm、高さ8cmのプラスチック円筒形)に投入して同居させました。
プラスチック容器の蓋越しに撮ると不鮮明なので、蓋を外して代わりにサランラップを張りました。
ノシメマダラメイガ成虫の性別判定を(この時点では)知らないのですが、この日、生きている個体は計5頭。
成虫には口吻が無く、餌や水を与える必要が無いので楽ちんです。
産卵基質(幼虫の餌)としては玄米が一番良いらしいのですが、取り敢えず生麦(押し麦)とミルクチョコレートを入れてみました。(後に黒ゴマを追加。)



夕方から夜にかけて活動が活発になります。(夜行性?)
容器内を飛び回る様子を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
以前、飛翔シーンをハイスピード動画に撮ったときは指でつついて強引に飛び立たせました。(逃避行動)

▼関連記事
ノシメマダラメイガ(蛾)の交尾と飛び立ち【ハイスピード動画】
一方、今回は自発的な飛翔です。
動画撮影のためには照明の光をもっと強くするべきなのですが、少し薄暗い方が元気に飛び回るというジレンマがあります。
走光性が弱いのか、強い照明を当てるとあまり飛ばなくなるようです。


【参考文献】
吉田正義, 木村庄治, and 安藤隆. "ノシメマダラメイガ成虫の活動する時間帯と配偶行動." 食品衛生学雑誌 11.suppl (1970): S7-S11.(PDFダウンロード可

成虫の活動の時間帯は, 17時から翌朝の5時までの13時間で, 明るさと密接な関係が推察された. 活動する個体数は18時をすぎると急激に増加し, 20時において最高に達した後, 次第に減少し, 22時をすぎれば急速に減少した. 成虫の活動のもっともおう盛な時刻は19時から22時までの4時間であった.


やがて、求愛・交尾行動が見られるようになりました。

つづく→#2:♀によるコーリング


トビ(野鳥)の滑翔



2015年5月中旬

田園地帯の上空をトビMilvus migrans)が滑翔していました。
私のすぐ真上を通過してくれました。
ほとんど羽ばたかず、上昇気流を使い省エネで飛び続けます。

意外にも「鳶がピーヒョロロ…♪と鳴きながら空高く旋回する」絵を撮れたことが、確かありません。
今回も鳴いてくれませんでした。






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