2015/02/05

クヌギ樹洞でコロニー解散後のモンスズメバチの巣



▼前回の記事
涼しい夜も巣口で扇風行動するモンスズメバチ♀【暗視映像】

2014年10月中旬

モンスズメバチの巣の定点観察13

丸1ヶ月(31日)ぶりにクヌギの樹洞を見に行くと、巣口の外被状の覆いが完全に無くなっていました。
あれほど活発に飛び回っていたモンスズメバチVespa crabro flavofasciata)の姿はなくなっていました。
無事に生殖虫(新女王および雄蜂)が巣立ち、コロニーは解散したのでしょうか?(一家離散)
それとも誰か人間に駆除されてしまったのでしょうか?
オオスズメバチなどの天敵に襲撃された可能性も考えられます。

危険なモンスズメバチが居なくなったので、心置きなく落ち着いて採寸が可能になりました。
地上からの高さ2mに開口した樹洞は縦6cm、横4cmの楕円形でした。

巣内を少なくとも2匹の蜂が動いているのがぼんやり見えます。
この時点では性別は不明でした。
次にマグライトで照らしながら樹洞内を動画で撮影してみました。
巣盤や育房は見えません。
幹の裏側にもうひとつある樹洞に通じているのかどうかも、いまいち分かりませんでした。(たぶん連結していないと思います。)


また、クヌギの樹皮の溝に沿って縦に蟻道が伸びていることに気づきました。
アリを採集しないと同定できませんが、ネット検索で少し調べてみるとケアリの仲間かもしれません。
アリ関連の掲示板からの情報によると、

ケアリ属は木の幹に木屑で作られたアーケード状の道(蟻道)をよく作りますし
その中でアリマキ(アブラムシ)の世話をすることも多いです。

つづく→シリーズ#14:雄蜂の徘徊



ヤドリバエ(Gonia sp.?)の求愛未遂@松葉



2014年10月中旬

里山の尾根道に生えたアカマツの幼木で観察した光景です。

灰色の地味なハエが枝の松葉にホバリングしているのを不思議に思い、撮り始めました。
以下の説明はなんとなくハエの求愛だろうと勝手に解釈したものです。
外見で性別を見分けている訳ではないので、間違っているかもしれません。

枝の松葉の奥におそらく♀が潜んでいるようです。
頭を下に向けているのも不思議ですが、たとえば松葉に付着したアブラムシの甘露を舐めているのでしょうか。
そこへ同種の♂と思しき個体が飛来し、♀の真上でホバリング(停空飛翔)を始めました。
このとき互いに頭の向きが逆になっています。
♂が♀の体に脚でちょんちょんと触れたら、♀が飛んで逃げました。
すかさず♂が追飛します。
映像後半は1/4倍速のスローモーションでリプレイ。

♀が松葉の奥に隠れていたのも、しつこい♂から逃げ回っていたのかもしれません。

撮り始めるのが少し遅かったです。
どうせならハイスピード動画に撮れば良かったですね…。
同定用の写真を撮る余裕もなく未採集なので、残念ながらハエの名前は分かりません。


▼関連記事(5年後に撮影)
菊の花蜜を舐める♀にホバリングで求愛するハエ♂【名前を教えて】


【追記】
ヤドリバエ科のGonia sp.かもしれません。

2015/02/04

コガタスズメバチ♀の日光浴と身繕い



2014年10月中旬

山麓の用水路沿いの草地で午前中、コガタスズメバチ♀(Vespa analis insuralis)が休んでいました。
クリの落ち葉に乗って日光浴しながら身繕いしていました。
時期的に新女王かもしれませんが、採寸していないので私にはワーカー♀と見分けられません。
動画を撮りながら私が移動したのは、蜂の後胸背が黒いこと(コガタスズメバチ/オオスズメバチの識別点)を確認するためです。

最後は飛んで用水路に下りたので、吸水に行ったのかもしれません。
残念ながら見失ってしまいました。



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