2015/01/22

昆虫ゼリーを舐めるカブトムシ♂



2014年10月上旬

玄関のポーチを登っているカブトムシ♂(Trypoxylus dichotomus)を見つけて採集しました。
体格も角の発達もかなり立派な個体です。
昼間なのに活発に動き回っていました。

100円ショップで買ってきた昆虫ゼリー(3個入りで¥108)を給餌したら、ようやく落ち着いてくれました。
ブラシ状の口吻を伸縮させて吸汁するシーンを動画に撮りました。

昆虫ゼリーを固定するプラスチックケースの側面が滑り易いようで、登るのに苦労しています。
背伸びしてなんとか口吻がゼリーの縁に届きました。
後に、滑り止めの輪ゴムをケース側面に巻いてやることにしました。

昆虫ゼリーの包装に印刷された成分表によると、

天然樹液入り昆虫用栄養ゼリー日本製。
原材料 ゼリー:果糖、ぶどう糖、果汁、ステビア、ゲル化剤(増粘多糖類)、pH調整剤、乳酸Ca、酸味料


2015/01/21

カエデの葉を食すスジエグリシャチホコ幼虫(蛾)



2014年9月下旬

つづら折りの山道でカエデの葉にイモムシを見つけました。
紅葉するには未だ早く、緑色の葉でした。
樹種はイロハカエデ(=イロハモミジ)ですかね?(自信なし)

帰って調べてみると、かなり特徴的な色彩と模様からスジエグリシャチホコPtilodon hoegei)の幼虫と判明。
カエデ類を食害する森林害虫として有名らしい。

初めは擬死していたものの、やがて警戒を解いて食事を再開。
楓の葉を蚕食する様子をマクロレンズで接写してみました。
少しの風でも葉が揺れるので撮り難い…。
顔部は真っ黒でした。
尾角のような橙色の瘤が一対あります。
葉縁・葉脈にしがみついてモリモリ食べ進んでいます。
黄色と黒の縦縞模様が警告色なのであれば堂々と葉表で食事をすれば良さそうなものですが、目立つ体はなるべく葉裏に隠れようとしています。

※ YouTubeの動画編集時に自動色調補正を施してあります。

現場で三脚を立てて微速度撮影も試みたのですが、枝を引き寄せて固定したら幼虫は擬死してしまい、企画倒れに終わりました。
仕方がないので枝葉ごと採集して持ち帰り、飼育することにしました。

『樹と生きる虫たち:シャチホコ蛾の生態』p211によると、スジエグリシャチホコ幼虫は終齢まで群棲し、終齢まで体を密着して摂食するそうです。
今回、単独で見つけたことが少し不思議です。
仲間は天敵や捕食者にやられてしまったのでしょうか?
上記の本の表8で「終齢単棲のstrainあり」と注釈が付いているので、そのような特例なのかもしれません。


葉裏に隠れて食事
枝の下に潜り込んで葉裏を見上げる
頭部
背面
側面

樹種は?

斜面の巣に出入りするチャイロスズメバチ♀の羽ばたき【ハイスピード動画】




▼前回の記事
チャイロスズメバチ♀の巣を山道で見つけた!

2014年9月下旬

斜面に営巣したチャイロスズメバチの定点観察#2

1週間後に色々と装備を整えてからチャイロスズメバチVespa dybowskii)の営巣地を再訪しました。
林道の路肩から斜面を見下ろしながら、巣に出入りする蜂を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
巣の手前でホバリング(停空飛翔)する個体も見られます。

巣がどうなっているのか、観察しないことには埒が明きません。
次はいよいよ意を決して巣を撮る作戦に挑みます。


つづく→シリーズ#3:チャイロスズメバチの巣を安全に撮影するには?


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