2014/12/11

モンスズメバチvsチャイロスズメバチ:樹液酒場での種間順位



2014年8月下旬

里山の雑木林で定点観察しているミズナラの樹液酒場でチャイロスズメバチVespa dybowskii)とモンスズメバチVespa crabro flavofasciata)のワーカー♀が1:1で争っていました。

チャイロスズメバチが樹液酒場を占有している間にモンスズメバチが周囲をホバリングするも怖くて近づけないようです。
本に書いてあった通り、力関係はチャイロ>モンでした。
『スズメバチの科学』p97によれば、

同所性のスズメバチ属6種の生息する地域で樹液孔における種間順位は、おおむねオオスズメバチ、チャイロスズメバチ、モンスズメバチ、コガタスズメバチ、ヒメスズメバチ、キイロスズメバチの順である。


ライバルを追い払った直後、チャイロスズメバチ♀が糞を排泄しました。(@0:28)


▼関連記事(前年の観察記録)チャイロスズメバチvsモンスズメバチ:樹液酒場での序列【HD動画&ハイスピード動画】


ペパーミントの花蜜を吸うキンケハラナガツチバチ♂



2014年8月下旬

道端に咲いたペパーミントの群落でキンケハラナガツチバチ♂(Megacampsomeris prismatica)が訪花していました。
頭楯が白く腹部の帯紋が4本であることなどから、オオハラナガツチバチではなくキンケハラナガツチバチだと思います。

▼前回の記事
スペアミントの花蜜を吸うオオハラナガツチバチ♂




2014/12/10

アオクチブトカメムシの交尾



2014年8月下旬

林道脇に生えたススキの葉に乗って交尾中のアオクチブトカメムシDinorhynchus dybowskyi)を発見。
側角の形が鋭く尖っていることから、ツノアオカメムシではなくアオクチブトカメムシのようです。
大柄な個体が♀なのでしょうか?
小柄な個体は前脚を伏せています。
残念ながら、交尾器の結合部は翅に隠れて見えません。
互いに逆を向いてじっと静止しています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施してあります。



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