2014/11/13

ミズナラ樹液酒場でキイロスズメバチ♀がハエと小競り合い



2014年8月中旬

里山の雑木林でミズナラの樹液酒場にキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が来ていました。
ときどき飛び立つもののすぐに同じスポットに舞い戻って来ます。
どうやら、周囲に集まるハエ(種名不詳)
を追い払おうとする占有行動のようです。
キイロスズメバチがちょっとでも居なくなると、待ち構えていたハエがすぐ樹液スポットに群がります。
キイロスズメバチも単独では餌場を効果的に防衛できていません。



ミズナラ樹液を吸いつつ排泄するムツボシベッコウハナアブ♂



2014年8月中旬

里山の雑木林で樹液が滲むミズナラの幹にムツボシベッコウハナアブ♂(Volucella nigropicta)も来ていました。
同じ樹液酒場で夕暮れ時に撮った♀を前回紹介しましたが、この個体は左右の複眼が中央で接しているので♂です。
「ムツボシベッコウハナアブは夜行性かも」という話があるようですけど、撮影時刻は真昼間の(〜13:30 pm)でした。
時間帯こそ違えども、同じ日に同じ樹液酒場でムツボシベッコウハナアブの雌雄共に観察できたことになります。
(ちょっと珍しい種類らしいのですが、ビギナーズ・ラックにしては上出来です♪)
映像冒頭では、とある樹液スポットでシダクロスズメバチ♀→ムツボシベッコウハナアブ♂→チャイロスズメバチ♀と目まぐるしく訪問客が入れ替わる様子が撮れました。
排便シーンもたまたま撮れていました。
口吻を伸ばして樹液を吸汁しながら、腹端から透明な液体をポタリと一滴排泄しました。(@1:48)






2014/11/12

杉の木で巣材を集めるホオナガスズメバチ♀



2014年8月中旬

里山の雑木林でミズナラ樹液酒場の隣に立つスギの幹でクロスズメバチの一種が巣材を集めていました。
大顎で樹皮を齧って唾液と混ぜ、パルプを丸めているようです。
その間、下半身は身繕いしていました。
側面から大顎の動きやマーラースペース(頬の長さ)も撮りたいのは山々でしたが、下手にこちらが動くと逃げられそうで我慢しました。
同定のため採集したかったのですけど、手が届く高さではなく断念。
背側のアングルしか撮れていなくても幾つか除外できます。
背側の外見から考えられる候補としてはクロスズメバチ属(クロスズメバチまたはシダクロスズメバチ)、ホオナガスズメバチ属(ニッポンホオナガスズメバチまたはシロオビホオナガスズメバチ)が挙げられます。


ホオナガスズメバチ属のスズメバチは一見クロスズメバチ類に似るが、クロスズメバチ属や大型のスズメバチ属のように、巣材を枯れ木や朽木の木部繊維中心にではなく、アシナガバチ類と同様に枯れ木、枯れ枝の靭皮繊維から採集するため、巣はもろくなく強靭である。(wikipediaより)

この記述を額面通り信じるならば、今回の蜂は樹皮を巣材としていたことからホオナガスズメバチ属かもしれません。
実は4年前にホオナガスズメバチ属の一種(シロオビホオナガスズメバチまたはニッポンホオナガスズメバチ)の創設女王がこの近くの軒下に営巣する様子を定点観察したことがあります。

関連記事:ホオナガスズメバチ創設女王の外被建設


※ 巣材集めという解釈は私の思い込みかもしれません。
実は単にスギの幹で休んでいただけだとしたら、以上の推測はご破算になります。
巣材のペレットを口元に確認できていないのが泣き所です。

巣材集めのワーカーが戻って来るまでその場で辛抱強く待てば良かったですね。



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