2014/10/24

セミの死骸を取り合うクロスズメバチの仲間♀とムネアカオオアリ♀



2014年8月上旬

里山の林道に転がったセミの死骸をクロスズメバチの仲間(Vespula sp.)のワーカー♀が調べていました。
胸部だけ輪切りになった死骸で、翅は残っています。
死骸の腹部および頭部は食い荒らされていて、もう無くなっています。
私にはもはやセミの種類も分かりません。
(後で死骸をひっくり返して背面を見ると、緑色の部分があったのでヒグラシかな?)
クロスズメバチが肉団子を作るかと期待したものの、肉はもう残っていないのかもしれません。
地面の枯れ枝が死骸に刺さったようになっていて、蜂や蟻には動かせないようです。

餌を探して徘徊中のムネアカオオアリ♀(Camponotus obscuripes)もやって来ました。
蜂は牽制のため飛び上がり、ホバリング(停空飛翔)で睨みつけます。
それでもムネアカオオアリは逃げないので、蜂は獲物を諦めて飛び去ってしまいました。
大顎で噛み付いたり毒針で刺したりする本格的な喧嘩には至りませんでした。
クロスズメバチの仲間を同定するには顔を接写するか採集しないといけないのですけど、残念ながら逃げられました。



2014/10/23

ミズナラの樹液を吸汁するオニベニシタバ?(蛾)



2014年8月上旬

里山の雑木林でミズナラの樹液酒場にベニシタバの仲間が来ていました。

赤い後翅の紋様を見せてくれないので確証は持てませんが、オニベニシタバCatocala dula)ですかね。
翅を広げて威嚇する様子をハイスピード動画に撮ったのですけど(映像公開予定)、これと同一個体だったかどうか覚えていません…。
樹液スポットに集まる他の昆虫の動静を伺いながら上から幹を歩いて降りてきました。



採土に通うオオフタオビドロバチ♀を個体標識してみる



2014年8月上旬

▼前回の記事
巣材を採土するオオフタオビドロバチ♀

前回の撮影から12日後、里山の山頂広場に再び登ってみると、巣材の泥玉をせっせと集めるオオフタオビドロバチ♀(Anterhynchium flavomarginatum)とまた出会えました。
同一個体の♀なのでしょうか?

採土に通っている蜂は何匹なのか知るために、個体識別のマーキングを施すことにしました。
わざわざ捕獲して麻酔するのも面倒だし蜂の体にも負担になるので、穴掘り中の蜂の腹背に直接白の油性ペンで標識します。
肝心のマーキングする瞬間は手元で蜂が隠れてしまいました。
ペン先で触れられた蜂は驚いて飛び立つも、すぐに採土を再開しました。
このぐらいでは狩蜂に刺される危険がないことが経験で私には分かっています。(それでも怖いと思う人は蜂を麻酔することをお勧めします。)
腹背の白点がよく目立ちます。



標識後も同一個体の蜂が1匹だけ定期的に飛来し、採土を繰り返していました。
撮影時刻も映像に記録しておきましたが、私がよそ見をしていたり撮り損ねがあるかもしれません。

一個の泥玉を作るまで何度も場所を変えながら採土しています。
特にこだわりの採土場所が無いのは前回(12日前)の観察と同じでした。
クロアリ(種名不詳)に邪魔されたり追い立てられたりして飛び去ることもありました。

採土が済んで飛び立つと毎回小さく旋回して場所を記憶してから(定位飛行)帰巣します。
飛び去る蜂を追っても毎回見失ってしまい、巣の位置を突き止められませんでした。
採土中に先回りして林縁で待ち伏せしてみたのですが、一人では難しいです。
超小型の発信機を蜂に取り付けられたら捗るのになぁ…と夢想してみる。


標識前
マーキング後

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