2014/08/28

クサフジの花で採餌するシロスジヒゲナガハナバチ?♀



2014年6月下旬

堤防に咲いたクサフジの群落でシロスジヒゲナガハナバチEucera spurcatipes)と思しき見慣れない蜂が訪花していました。
後脚の花粉籠に薄橙色の花粉団子を付けています。
肝心の翅脈もしっかり見えないのにどうしてシロスジヒゲナガハナバチと思ったかというと、雄蜂が交尾しようとしたからです(つづく)。

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クサフジの花蜜を吸うシロスジヒゲナガハナバチ♂

草むらで何度か見失い、同一個体なのか不明です。
風が吹いて茎が揺れ、撮り難いコンディションにフラストレーションが溜まりました。
日差しが強くカメラの液晶画面が見えないときや、動きの速い虫を動画に撮る時は、光学ファインダーを覗けば対応できます。
そのためカメラを買い換えるとき、私は必ず光学ファインダーの付いた機種を選ぶようにしています。



2014/08/27

土を舐めるミドリヒョウモン♂の群れ



2014年6月下旬

里山の林道でミドリヒョウモン♂(Argynnis paphia)が仲良く集団吸水していました。
初め見かけたのは一頭だけでしたが、道を進むと同種の♂ばかりがあちこちで集まっていて、不思議な光景でした。
翅を開閉しながら伸ばした口吻で地面を舐め、ミネラル摂取しているのでしょう。
クロアゲハのように排尿しながら吸水しているのかという点に興味を持って観察していたのですが、そのようなシーンは見られませんでした。

「泥水をすすっている(吸水)」と称するには地面が乾いているので、「土を舐めている」と表現してみました。



アカツメクサを訪花するシロスジヒゲナガハナバチ♀の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】




2014年6月下旬

堤防の草地に咲いたアカツメクサ(=ムラサキツメクサ)の群落で見慣れないハナバチ♀が訪花していました。
マルハナバチのようにずんぐりむっくりした体形で、体毛が白っぽいです。
後脚の花粉籠に橙色の花粉団子を付けています。

花から花へ忙しなく飛び回る様子を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:24〜)
映像の前後半で別個体を撮影。
撮影の途中で1匹だけ採集してみました。
これはひょっとすると、シロスジヒゲナガハナバチ♀(Eucera spurcatipes)ですかね?


翅脈:前翅の肘室が2個

以下は標本写真。
前翅の肘室が2個であることから、シロスジヒゲナガハナバチ♀で良さそうです。
ところが腹節背面の毛の色が明るい茶色なのは、ニッポンヒゲナガハナバチ♀の特徴です。
図鑑ではニッポンヒゲナガハナバチ成虫の出現時期が4〜5月で春のハナバチということになっています。
北国では遅れていると単純に解釈して良いのかな?


側面
側面
背面
腹背
腹端に毒針
右翅の翅脈(前翅の肘室が2個)
腹面
後脚の花粉籠

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