2013/10/08

リョウブを訪花するカラスアゲハ♂の羽ばたき【ハイスピード動画&HD動画】



2013年8月上旬

山道の脇に咲いたリョウブカラスアゲハ♂(Papilio bianor)が訪花していました。
花から花へと忙しなく飛び回り、花に止まっている間も羽ばたいていることが多いので、性斑や識別点が見えにくいです。
そこで240-fpsのハイスピード動画で羽ばたきや飛翔シーンを撮影してみました。



同一個体の吸蜜シーンを通常のHD動画でも撮っています。

【追記】
初めはミヤマカラスアゲハ♂としていたのですけど、YouTubeのコメントでご指摘を頂きましてカラスアゲハ♂に訂正します。
図鑑『札幌の昆虫』p243で「ミヤマカラスアゲハ後翅の裏には白帯があるが、夏型では消えかける個体もある」との記述を読み、迷いが生じてしまいました。
素直に考えることにします。





2013/10/07

吸水に通うスズバチ



2013年8月上旬

林道の轍の水溜まりにスズバチOreumenes decoratus)が何度も通っていました。
水溜まり自体に口を付けることはしないで、横の泥から吸水しています。
側面から見ると、明らかに巣材の泥玉作りではありません。
水を飲み終えるとスギの植林地を飛び越えて飛び去ります。
私にスズバチの性別は見分けられないのですけど、行動から営巣中の♀である気がします。
(♂がこれほど頻繁に吸水に来る理由が思いつきません。)
この水場と巣材を集める採土場、そして営巣地の三角形を順にスズバチ♀が行き来しているのでしょうか。
採土場では水を吐き戻しながら泥玉を作って巣に持ち帰ることが知られています。
この時期に林道を歩くと多数のスズバチに出会いますけど、吸水する場所が毎回ほぼ同じ場所なので、通って来る蜂は同一個体ではないかという気がしてきました。

本当に同一個体が通って来ているのかどうか、確証を得るためには個体標識が必要です。
油性ペンで蜂を直接マーキングしようと試みたのですが、採土中とは違い吸水中の蜂は神経質で逃げられてしまいました。
有機溶剤の刺激臭を嫌ったのかもしれません。

関連記事→「エントツドロバチ♀の集団採土場(蜂を個体標識してみる)
蜂を一時捕獲して麻酔下でマーキングを施すしかないか…と考えていたら、その後はしばらく水場に近寄らなくなってしまいました。
林道のあちこちに幾らでも水溜まりはあるので、蜂にしてみれば一箇所の水場に固執する必要はありません。
余計なことをしなければ…と後悔し、諦めかけた頃にようやくスズバチが戻って来て吸水を再開してくれました。

実はすぐ横で同時並行して毛虫の食事風景を微速度撮影していました。

関連記事→「タニウツギの葉を蚕食するオビガ(蛾)幼虫【微速度撮影】
食害を受けているタニウツギ潅木の下にこの水溜まりがあるため、オビガ幼虫の排泄した大きな糞が幾つも水溜まりに転がっています。
一枚目の写真に見える黄土色で手榴弾のような形の物が糞です。
芋虫を狩るカリバチは先ず獲物の糞の匂いを頼りに獲物の居場所の見当を付けるらしいので、吸水中のスズバチはオビガ幼虫の糞にも気づいているはずです。
しかし巨大な毛虫であるオビガはスズバチの狩りの対象にはならないようです。
造巣中のスズバチは狩りモードのときとは違い、たとえ獲物に出会っても反応しないのかもしれません。
長時間の微速度撮影の間は退屈なので、2台目の古いカメラで時間潰しに撮った映像です。
吸水を撮り損ねた回もあります。






ムラサキツメクサに訪花吸汁するブチヒゲカメムシ



2013年8月上旬

ムラサキツメクサ(=アカツメクサ)の群落でブチヒゲカメムシDolycoris baccarum)をよく見かけます。
今回も咲き終わって茶色に枯れかけた花を選んで吸汁しています。
花蜜目当てと言うよりも実や種子から吸汁するのでしょうか。

関連記事→「ブチヒゲカメムシの交尾




ランダムに記事を読む