2013/07/10
初期巣に出入りするフタモンアシナガバチ創設女王の飛翔【ハイスピード動画】
2013年6月上旬
道端に咲いたフランスギクの群落で一本の茎にフタモンアシナガバチ(Polistes chinensis antennalis)の創設女王が営巣していました。
巣盤は地上約50cmの高さで茎に対して横向きに付いており、育房は北東を向いていました。
未だワーカーが一匹も羽化する前の初期巣の段階で、女王が単独で営巣しています。
育房数は31室で白い卵の産み付けられた育房や、大量の蜜滴を貯蔵した育房が見えます。
巣に出入りする女王の飛翔シーンを240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
巣を離れると隣接する草地を飛び回っていましたが、やがて見失いました。
巣の横で待っていると女王が帰ってきます。
巣材を集めて来ると育房の増設に取り掛かります。(映像公開予定)
それが終わると巣盤の裏側に回り込み、身繕いや休息を行います。
出かける前には必ず育房を点検してから巣盤の最上部より飛び立ちます。
つづく→「フランスギクの茎に初期巣を作るフタモンアシナガバチ創設女王」
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ナナカマドの花で食事するクロハナムグリとコアオハナムグリ
2013年6月上旬
里山の尾根道でナナカマドに訪花する甲虫が居ました。
クロハナムグリ(Glycyphana fulvistemma)とコアオハナムグリ(Gametis jucunda)が白い花の上を歩き回って花粉を食べていました。
クロアリも来ています。
2013/07/09
ウスバアゲハ♂が羽化直後に蛹便を排泄
2013年5月下旬・室温20℃
ウスバアゲハ♂の飼育記録7
完全変態を行う昆虫の羽化した成虫は翅が伸び切った後で余分な体液を蛹便(羽化液)として排泄します。
ウスバアゲハ♂(旧名ウスバシロチョウ;Parnassius citrinarius)でその瞬間をなんとか動画に記録したいと思ったのですが、果たせませんでした。
気づいたらいつの間にか下の台に白っぽい液体が滴り落ちていました。
次は翅が乾いてから初飛行に飛び立つ瞬間を狙って撮影したかったのですけど、これも失敗。
翅を全開にして身繕いしたり歩き回ったりするのに、待てど暮らせどなかなか飛んでくれません。
気紛れな生き物を相手にすると難しいですね。
最後は窓から外に飛んで行きました。(映像なし)
逃がす前にうっかり前翅長を測り忘れたのは痛い失態です…。
それでも終齢幼虫から成虫まで無事に育ってくれて、ほっとしました。
完全変態を目の当たりにする度に感動しますね。
シリーズ完。
蛹便(羽化液) |
羽化殻と空繭 |
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