キボシアシナガバチ巣の定点観察@柳#10
2015年7月中旬・午後18:03
巣盤の上部に居るキボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)♂(早期羽化雄)が育房内の幼虫と栄養交換しました。
幼虫が吐き戻した透明な液体が口元にはっきり見えました!
その水滴が小さくなり、雄蜂が飲み干したことがよく分かります。
自然光下より明瞭に撮れたかもしれません。
※ 動画編集時に自動色調補正を施してあります。
スズメバチ科の蜂は芋虫を狩り、その肉団子を巣内の幼虫に給餌します。
成虫の蜂は固形物を自ら摂取することが出来ず、外で花蜜を舐めてきたり巣内で幼虫が吐き戻した液体を摂取するのです。
つづく→#11:♀が涼しい夕刻に扇風行動する謎【暗視映像】
2015年7月中旬
河川敷に蔓延るノブドウの群落でクロマルハナバチ(Bombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠は空荷でした。
ノブドウは花粉が少ない(無い?)花なので、花粉を集めたいはずのハナバチ類が来るのは珍しく思いました。
複数個体を撮影。
キボシアシナガバチ巣の定点観察@柳#9
2015年7月中旬・午後17:58
キボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)が巣を作った柳の木陰はただでさえ薄暗く、日が暮れると通常のカメラでは撮影できなくなります。
そこで赤外線の暗視動画に切り替えました。
残照のため全体が赤っぽい映像ですけど、輪郭がシャープになりました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施してあります。
巣盤の下面に居る♂(早期羽化雄)に注目して下さい。
触角の先端がカールしているのが雄蜂の特徴です。
♀から攻撃された直後に、♂が短時間だけ羽ばたきました。
姉または女王蜂から虐められて、腹立ち紛れに抗議の誇示行動をしたのでしょうか。
反撃でつっかかる動きはしませんでした。
コロニー内の順位制で♂は一番立場が弱いようです。
暗くなると蜂は視覚でコロニー内の個体認識ができなくなるはずです。
夜は成虫間の優位行動(権力闘争)が収まるのでしょうか?
それとも体表を触角で触れるだけで暗闇でも互いに個体認識できるのかな?
つづく→#10:キボシアシナガバチ♂の夜食:幼虫と栄養交換【暗視映像】