2017/08/28

イチモンジチョウの羽化【10倍速映像】



2017年5月下旬

イチモンジチョウの飼育記録#12


微速度撮影しながら外出していたら、午後にイチモンジチョウLimenitis camilla)成虫が羽化していました。
10倍速の早回し映像を御覧ください。
垂蛹が割れてスルリと抜け出た成虫が抜け殻にしがみつくと、みるみるうちに翅が伸展します。
ところが肝心の翅が、画角から下にはみ出していて映っておらず、残念でした。
私の予測が甘かったですね。
途中で気づいて引きの絵にしても時既に遅し。
前翅翅裏の縁の白紋が明瞭なので、アサマイチモンジではなくイチモンジチョウで確定しました。
(参考:ヤマケイポケットガイド9『チョウ・ガ』p143)

イチモンジチョウ垂蛹の背面中央にある竜骨突起(しぐま造語)が何のためにあるのか、ずっと気になっていました。
羽化した成虫はこの竜骨突起に前脚をかけてぶら下がっています。
この奇妙な突起は、羽化した成虫がつかまって翅を伸ばすために作られた専用の場所なのですかね?
それとも終齢幼虫から蛹化する際に抜け殻をうまく割るための構造なのかな?
成虫の背中にコブのような物はありません。
背側なら竜骨と呼ぶのは本来おかしいのですけど(鳥類の竜骨突起は腹側にある)、正式名称をご存知の方は教えてください。

初めは左右に分かれていた2本の口吻がゼンマイのようにクルクルと伸ばしたり曲げたりしているうちに根元からジッパーのように1本に融合して、食事用の管(ストロー)になります。

やがて翅を軽く開閉するようになりました。
翅を乾かしているのでしょう。



翅を伸ばし終えた後に蛹便(羽化液)を排泄する瞬間は撮れていませんでした。
真下に敷いていた白紙に黄土色の羽化液が一滴垂れていました。
量も少なかったです。

蛹便

蛹化してから8日目に羽化しました。
蛹内での変態のスピードが予想よりも速かったです。
幼虫の時期には体内寄生を疑っていたのですが、無事に成虫が羽化して良かったです。



以下は羽化殻(垂蛹の抜け殻)の写真です。

側面
側面
腹面
背面

つづく→#13:イチモンジチョウ:羽化直後の飛翔

2017/08/27

甲虫を捕食するスズメ(野鳥)



2017年5月下旬

郊外の住宅地で砂利を敷いた庭にスズメPasser montanus)が居ました。
頬班が黒い成鳥で、何か食べ物を地面の砂利に何度も落としては啄んでいます。
獲物は小型の甲虫かと思ったのですが、植物の種子ですかね?
後日に観察した、スズメが虫を捕らえた直後に暴れる獲物を殺す行動と似ているので、前者だと思います。
虫を咥えたままピョンピョン跳んで物陰に隠れてしまったため、そのまま自分で食べたのか、それとも巣に持ち帰って雛に給餌したのか、不明です。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



イチモンジチョウ垂蛹:羽化前の自発的な蠕動【60倍速映像】



2017年5月下旬

イチモンジチョウの飼育記録#11


イチモンジチョウLimenitis camilla)が蛹化してから8日後。
翅の黒色が透けて黒くなった垂蛹が、朝になると背面の銀白紋が消失していました。
いよいよ羽化しそうです。

羽化の前兆が分からないので、微速度撮影で監視を始めました。
60倍速の早回し映像を御覧ください。
自発的な蠕動運動の頻度が上がってきました。
室内の風で揺れているのではありません。



↑【おまけの映像】
早回し速度を少し落とした40倍速の動画をブログ限定で公開します。


つづく→#12:イチモンジチョウの羽化【10倍速映像】



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