2016/11/28

ムクゲの花蜜を吸うトラマルハナバチ♀



2016年8月中旬・午前6:40

農道沿いに植栽されたムクゲの生垣でトラマルハナバチBombus diversus diversus)のワーカー♀が訪花していました。

中央の雄しべに白い花粉が大量に用意されているのに、蜂は花の奥に潜り込んで花蜜に夢中です。
雌しべに触れていないので、この場合は送粉者(受粉媒介者)の役割を果たしていませんね。
体中が白い花粉で汚れています。
ただし、後脚の花粉籠に運んでいる橙色の花粉団子がムクゲ由来とは限りません。(顕微鏡で実際に花粉を調べてみないと分かりません)

『ヤマケイポケットガイド5:庭木・街路樹』p101によると、

(ムクゲの)花は、朝開いて夕方にはしぼむ一日花。多数の雄しべがくっついて筒状になるのが、特徴。



『昆虫の集まる花ハンドブック』p38でムクゲを調べると、

たくさんの雄しべが斜め上を向いた長い筒をつくり、その中を雌しべが貫き先から頭を出している。5枚の花びらの付け根の奥に蜜があり、ミツバチやクマバチ、セセリチョウなどが来るが、彼らは小さすぎて雌しべの先端には触れない。花粉を媒介するのは羽の透明なオオスカシバで、雄しべの筒に乗るようにして蜜を吸い、雌しべの先にも触れる。




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