2020/09/21

ヒヨドリによるコガネムシ?解体ショー(野鳥)



2020年7月中旬・午後16:05頃・くもり

河川敷のどこかでヒヨドリHypsipetes amaurotis)が何か昆虫を捕食したようです。
河川敷の上空を横断する電線に止まると、獲物の解体処理を始めました。
残念ながら逆光のために獲物がよく見えませんが、鞘翅が赤っぽい甲虫のようです。
コガネムシ科の仲間だと思うのですが、まさかカブトムシ?(願望)
獲物の頭部を嘴に咥えると、足元の電線に繰り返し叩きつけて、とどめを刺しました。
次は食べるのに邪魔な(消化できない)翅を取り除き始めました。
ヒヨドリは足を全く使わずに、嘴だけで器用に獲物を解体しています。
足で獲物を押さえつけて不要部を嘴で毟り取ることをなぜかやらないので、解体に手間取っています。
地上で作業する方が楽そうなのに、樹上性のヒヨドリは頑としてライフスタイルを変えないのですね。
(実は地上で獲物を解体処理していたのに、私が知らずに近づいたせいで電線に避難したのかも。)

電線にぶつけた衝撃で獲物の脚が1本、欠けて飛びました。
ヒヨドリは解体した獲物をその場で食べるのではなく、最後は電線から飛び立つと、堤防沿いに聳え立つ桜の大木の太い横枝に止まり直しました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、飛び立つ直前に獲物をうっかり落としてしまったことが分かりました。
慌てて飛んで追いかけたヒヨドリは空中で見事に獲物をキャッチし直したようです。
流し撮りで再びヒヨドリを捉えたときには、嘴に獲物を再び咥えていました。

葉が生い茂っている桜の大木のどこかにもしかするとヒヨドリの巣があるのかもしれません。
自分で食べるのではなく、巣で待つ雛に給餌するために、狩った獲物を丹念に解体処理してから巣に運搬したのでしょう。
秋になって落葉したら、巣の有無を確認するつもりです。


※ 逆光なので、動画編集時に彩度を上げました。




2020/09/20

ラベンダーに訪花し蜜を吸うセイヨウミツバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】



2020年7月中旬・午後14:10頃・晴れ

道端の花壇に咲いたラベンダーの群落でセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。
この組み合わせは意外にも初見です。
吸蜜する蜂の後脚を見ると、花粉籠は空荷でした。
ラベンダーの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:10〜)

複数個体を撮影。




タニウツギの狂い咲き

2020年9月中旬

初夏(5〜6月)に咲く花であるはずのタニウツギが季節外れに咲いていました。
河原の遠く離れた2箇所に自生する灌木で、狂い咲きしているタニウツギの花を違う日に続けて見つけたので、気になりました。


あまり記憶になかったので、過去のフィールドノートを全文検索してみると、6年前の「2014年10月中旬に里山の林道沿いで季節外れのタニウツギの花が数輪、開花していた」との記録が一例だけ残っていました。
残念ながら証拠写真を撮らずに素通りしていました。

どうしても異常気象と結びつけたくなりますが、2014年と2020年に何か共通した気象条件があるのかな?
それとも、実は探せばタニウツギの狂い咲きは結構よくあることなのでしょうか?

フィールドで気になることは何でも記録しておくことの大切さを実感したので、ブログに残しておくことにします。

季節外れに狂い咲きした虫媒花を訪れる昆虫がいるのかどうか、結実するのか?というのは興味深いテーマです。
ジェネラリストの送粉者はともかくスペシャリストはきっと少ないだろうと予想されるので、かなり長時間粘って観察する必要がありそうです。

※ この記事は動画無しの写真ネタです。


この株では多数の花が咲いている@地点a
5日後@地点b
この株では2輪だけ咲いている:全景@地点b


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