2018/12/31

農道を横断するコカマキリ♀



2018年9月下旬

舗装された農道で昼下がりにコカマキリ♀(Statilia maculata)と出会いました。
初めは私を見上げて警戒し、路上で静止していました。
卵が詰まっている腹部が重そうです。

やがて警戒を解くと農道をゆっくり横切り始めました。
胸の前に鎌を構え、一歩ずつ体を前後に揺すりながら優雅に移動します。(4本脚歩行)
急ぐ時は前脚(鎌)の先も地面に付いて歩きます。(6本脚歩行)
ときどき一時停止し、辺りを警戒しています。
ツユクサの花などが咲いている道端の草むらを目指しているようですが、途中で動かなくなりました。
先を急ぐ用事があった私は、コカマキリ♀が農道を渡り切るまで待ち切れませんでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


コカマキリ♀@舗装農道横断

スギ林の急斜面を下りながら眼下腺マーキングするニホンカモシカ



2018年9月下旬

私が山道を下っていると、前方横のスギ林の斜面からパキパキと林床の枝を踏みしめる音が聞こえました。
クマか?と焦りながら辺りを探すと、ニホンカモシカCapricornis crispus)でした。
急斜面の獣道を下りながら、ときどき灌木の枝やクズの葉に顔の眼下腺を擦り付けて縄張りをマーキングしているようです。
スギ木立に隠れてよく見えないので、もしかすると道草を食っていた(採食)のかもしれません。
シナノキの未熟な青い実が手前に見えます。
スギの幹とカモシカの体は色が似ていて、保護色のようになっています。
もしカモシカが動かずにじっとしていれば、見つけるのは至難の業でしょう。
ゆっくり車道まで降りて来たカモシカが頭を上げ、遂に私の存在に気づきました。

つづく→気の強い野生カモシカに威嚇され一触即発!

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/12/30

性フェロモンを放出するオビガ♀(蛾)のコーリング行動



オビガ(蛾)の飼育記録2018年#12


2018年9月下旬・室温22.9℃、湿度55%

▼前回の記事
羽化後に蛹便を排泄するオビガ♀e【蛾:HD動画&ハイスピード動画】

羽化したオビガ♀e(Apha aequalis)の初飛行を動画に撮りたくて何度もつついてみたのですけど、止まり木から無様に落ちたり下でバタバタと暴れたりするだけなので、体力の消耗を避けるために諦めました。

しばらくすると、卓上のティッシュペーパーの上に静止していたオビガ♀がコーリングを始めたことに気づきました。
翅を開いて、腹端が露出した姿勢になっています。
その腹端から性フェロモンを放出する誘引腺と呼ばれる袋を出し入れしていました。
しかしヒトの嗅覚では何も匂いは感じません。
オビガ♀の誘引腺は、腹部に密生する毛と同じく濃い黄色でした。

▼関連記事
クワコ♀(蛾)の羽化と性フェロモン放出


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


つづく→#13:オビガ♀(蛾)のコーリング行動:性フェロモン放出【10倍速映像】


オビガ♀e(蛾)腹端:誘引腺@コーリング:性フェロモン放出
オビガ♀e(蛾)腹端:誘引腺@コーリング:性フェロモン放出
オビガ♀e(蛾)腹面@コーリング:性フェロモン放出

ランダムに記事を読む