2018/04/25

巣内から砂粒を搬出するクロヤマアリ♀の群れ



2017年5月上旬

郊外を走るバイパスの歩道でクロヤマアリFormica japonica)の巣穴を発見。
ワーカー♀が地中から砂粒を運び出し、巣口の外にせっせと捨てていました。
捨てられた土砂が巣口の周囲にクレーター状に(すり鉢状に)積まれています。
地下の様子は分かりませんが、春になって巣穴を拡張しているのでしょう。

このまま三脚を立ててクロヤマアリの巣作りを微速度撮影(タイムラプス)で長撮りすればちょっと面白い映像になったかもしれませんが、この日は時間がありませんでした。
引きの絵で全景を撮ると、歩道を舗装したアスファルトのヒビ割れた部分にアリの巣口が並んでいました。


クロヤマアリ巣口@歩道+♀@砂粒搬出
クロヤマアリ巣口@歩道+♀@砂粒搬出
クロヤマアリ巣口@歩道
クロヤマアリ巣口@歩道・全景

トンネル天井から次々に飛び立つユビナガコウモリ?群塊【暗視映像】



2017年9月中旬・午後17:46〜17:47(日の入り時刻は午後17:43)

野生のコウモリが昼塒として使っているトンネルの探検を続けます。
山形県の某山麓に埋設されたボックスカルバートには浅い水が流れていました。

▼前回の記事
昼塒で休むユビナガコウモリの群塊と鳴き声♪【暗視映像と声紋解析】

トンネルの中ほどで天井からぶら下がる群塊を見つけたものの、鳴き騒いでいるコウモリ群塊の下をくぐって通り過ぎるのは躊躇われました。
寝ていたコウモリの生活をなるべく乱したくなかったからです。
そこで一旦トンネルを引き返し、トンネルの外を回り込んで逆側から入洞し直しました。
群塊を作らず単独で寝ていたコウモリを観察しつつ奥に進むと、天井に最大の群塊を発見しました。(映像はここから)

これは先ほど(約50分前に)トンネルの逆側から観察したのと同じユビナガコウモリMiniopterus fuliginosus)の群塊なのでしょうか?
だとすれば、このトンネルにコウモリの群塊は一つしか無いことになります。
よく見ると天井で左右2群に別れているように見える点も似ていました。
トンネル内ではGPSも使えないので、チョークで壁や天井に目印を書いておけば良かった、と後で思いました。
(目印としてコンクリートにビニールテープを貼っても、トンネル内の湿気ですぐに剥がれてしまいそうです。)


侵入者(=私)に対する警戒声なのか、群れ内でのコミュニケーション・コール(ソーシャル・コール)なのか分かりませんが、キキキ♪という可聴域の鳴き声が絶え間なく発せられトンネル内に反響しています。(動画再生時に音量ボリュームを上げて下さい。)
私が赤外線の暗視カメラを群塊に向けているだけで、群塊の全個体が次々に飛び去ってしまいました。
コウモリが天井から一斉に飛び降りて軽やかに羽ばたく様子は圧巻でした。

ねぐらから外に出て採餌活動を始める活動時刻(だいたい日没30分後が離塒のピーク)が近づいているため、眠りが浅かったのでしょう。
コウモリを同定するためにストロボを焚いて写真に撮りたいところですが、暗視動画の撮影を優先したために、残念ながら今回はコウモリ群塊の写真はありません。

トンネルの天井にコウモリピット¶のような構造物は設置されていませんでした。
¶(コウモリ保全のために設置される専用の止まり木)
コウモリが群塊を形成していた天井の写真だけでも撮るべきでしたね。
天井はそこだけひどく汚れていますが、コウモリに体外寄生するクモバエの蛹が写っていたかもしれません。

▼関連記事
ユビナガコウモリの体表に寄生するケブカクモバエ?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/04/24

オオハンゴンソウの花蜜を吸うハナアブの一種【名前を教えて】



2016年10月上旬

道端に咲いたオオハンゴンソウの群落で、あまり見慣れない感じのハナアブの一種が訪花していました。
口吻を伸ばして吸蜜しています。
花粉も舐めているようです。
左右の複眼が離れているので、性別は♀ですかね?

ハナアブの世界は種数が膨大で奥が深く、苦手意識の強い私はもう名前を調べるのを諦めています。
もしお分かりの方がいらっしゃいましたら、ご教示願います。


【追記】

この花はハチミツソウではなくてオオハンゴンソウでした。
遅まきながら訂正します。

YouTubeのコメント欄でsatoko kurodaさんからご指摘頂きました。



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