2018/04/22

熟したイチジクの果実を食害するキイロスズメバチ♀とニホンミツバチ♀



2017年10月上旬

民家の庭に植栽されたイチジク(無花果)の果樹で熟して腐りかけの果実にキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)とニホンミツバチApis cerana japonica)のワーカー♀が吸汁に来ていました。
収穫期を過ぎても放置されているため、食害を受けています。

キイロスズメバチは果肉を大顎で齧っているものの、団子にして巣に持ち帰ることはなく、その場で貪るように食べています。
同じ果実でニホンミツバチが果頂部の目からこっそり吸汁しても、キイロスズメバチからは見えない死角のようで、追い払ったり狩ったりしませんでした。

※ 逆光対策のため、動画編集時に自動色調補正を施しています。

かぶもとてるひさ『イチジクの絵本』によれば、

・イチジクは寒さに弱く、成木で-8〜12℃が限界とされ、幼木はさらに弱い。(中略)北陸地方以北や寒冷地では、寒さに強い蓬莱柿、ブラウン・ターキー、セレストなどや、寒さにやや強いホワイト・ゼノア、ブルンスウィック、カドタなどの品種を選んで植えるといいね。  (p12より引用)
・イチジクは亜熱帯性の果樹で乾燥した半砂漠地帯の原産だから、栽培地は夏の高温より冬の低温によってきまるんだ。日本では北海道をのぞき、どこでも栽培できる。でも、経済栽培の北限は、東北地方南部(新潟、福島、宮城をむすぶ線)にあるとみなされている。  (p13より)
・果頂部の目も、幼果や未熟果では上を向いているけれど、熟度が進むにつれて下向きになり、適熟果〜完熟果ではななめからほとんど下向きになる。 (p34より)

ここ山形県は雪国なので、特に耐寒性の強い品種が植えられているのでしょう。


ニホンミツバチ♀+キイロスズメバチ♀@イチジク熟果吸汁
キイロスズメバチ♀@イチジク熟果吸汁
ニホンミツバチ♀@イチジク腐果吸汁

2018/04/21

イチョウの街路樹を塒とするハクセキレイ♀♂の群れ(野鳥)



2017年8月中旬・午後18:46〜18:55(日の入り時刻は午後18:30)


▼前回の記事
イチョウ並木に塒入りするハクセキレイの群れ(野鳥)

ほぼ一ヶ月(26日)ぶりの定点観察です。
交通量の多い大通り沿いに植栽されたイチョウ並木にハクセキレイ♂♀(Motacilla alba lugens)が塒入りしていました。
日没後でもう薄暗いため、画質が粗いです。
就塒行動の騒ぎ(塒内での場所取り)は既に収まっていました。
イチョウの青い葉の茂った枝に鈴なりに止まったハクセキレイは、各自おとなしくしています。
背中の黒い♂だけでなく、背中が灰色の♀の姿も見えます。
セグロセキレイも混じっているかと現場では思ったのですが、私の勘違いでした。
この群れは全てハクセキレイでした。

イチョウ並木の中で、前回の観察ではねぐらとして使ったのに今回は一羽もハクセキレイが居ない木がありました。
この群れが毎晩使う集団塒は、特定の木には固執せず、大まかに(臨機応変に)決められているのでしょう。

近くにある某施設の外階段に登るとこのイチョウ並木を見下ろせるので、観察・撮影するには好都合です。
実は車道を挟んで反対側のイチョウや広葉樹(樹種不明)の樹幹にも数羽のハクセキレイが潜んでいたのですが、うまく動画に撮れず割愛。

※ 実際はもっと薄暗いのですが、ハクセキレイの性別を見分けるために動画編集時に自動色調補正を施して明度と彩度を上げています。


ハクセキレイ♀♂群れ@集団塒:イチョウ並木

トンネルの天井から飛んで逃げるコウモリ♂ 【暗視映像】



2017年9月中旬・午後17:49(日の入り時刻は午後17:43)

コウモリが昼塒としているトンネルの探検を続けます。
山形県の某山麓に埋設されたボックスカルバートには浅い水が流れていました。

天井の繋ぎ目に足の爪を引っかけ単独でぶら下がっているコウモリ(種名不詳)をまた見つけました。
私が近づいたらすぐに飛んで逃げてしまいました。
そろそろ昼塒から外に出て採餌活動を始める時刻なので、眠りが浅くなっているのでしょう。
(離塒のピークは日没の30分後)

動画の後半は飛び立つ瞬間を1/10倍速のスローモーションでリプレイ。
この個体Eは、翼を広げて飛び立つ間際に下腹部に陰茎が見えたので♂ですね。

複数種のコウモリが同じトンネルを塒として利用している可能性があるそうです。
しかし、コウモリ観察初心者の私は未だ種類を見分けられません。
自分で同定できれば同じ種類のコウモリを一本の動画にまとめて編集するのですが、1頭ずつ分けて紹介しています。
専門家に種名を教えてもらえる機会があれば随時、書き直します。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


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