2017/08/29

巣内の雛に給餌するハシブトガラス(野鳥)



2017年5月下旬・午前5:26~5:40

アカマツ樹上でのハシブトガラス営巣記録#6


ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)親鳥の1羽がアカマツの右下から飛来し、巣の右下の枝に着地しました。
頭を低くして枝葉の陰から私の様子を油断なく伺っています。
結局、入巣せずに左下へ飛び去りました。
繁殖期のハシブトガラスはおそろしく警戒心が強いという印象が一層強まりました。
その間、在巣の雛鳥が餌乞い♪せずにおとなしくしていたのが、不思議というか、よくしつけられていて偉いですね。

しばらくすると、再び親鳥の1羽がアカマツの左下から飛来しました。
先程と同じく一旦、巣の右下の枝に着地して、辺りを警戒しています。
焦った私がうっかりカメラの鏡筒に手をぶつけてしまい、望遠レンズの狙いがずれてしまいました。
その隙に親鳥が抜け目なく入巣しました。
とにかく私に帰巣の瞬間を見られたくない、巣の位置を悟られたくない、という執念のような親心が伺えます。
雛は一斉に伸び上がって餌乞いしたものの、親鳥が給餌したかどうか、枝葉の陰になってよく見えません。
親鳥の尾羽根だけが動いて見えます。
ようやく親鳥が巣に跳び乗り、抱雛を開始。
そのまましつこく撮影していると、在巣の親鳥(♀?)が突然、巣を離れました。
右へ鳴きながら飛び去ったのは、おそらく採餌に出かけたのでしょう。

親鳥が留守の間に少しアカマツに近づいてみました。
雛の頭部だけ巣から見えてる気もするのですが、はっきりしません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

シリーズ完。

この営巣地での定点観察はこれで打ち切ることにしました。
中途半端ですけど、仕方がありません。
あまりにも親鳥の警戒心が強い上に、アカマツの手前に生い茂った枝葉で巣が巧妙に隠されていて、雛への給餌行動もろくに観察できないからです。
このままでは私も親鳥もストレスが溜まるだけです。
雛が巣立つまで親鳥は更に殺気立ち、雛を守るために通りすがりのヒトに対してもっと攻撃的になることが予想されます。
育雛中のハシブトガラスが相手の撮影は、プロがブラインドを設置して隠し撮りしても至難の業らしいので、私はここで撤退しました。
ハシボソガラスとハシブトガラスの性格の違いはカラス関連の本で読んだ通りでした。

同時並行して定点観察しているもう一つのハシボソガラスの巣の撮影に今後は全力を尽くします。



イチモンジチョウ:羽化直後の飛翔



2017年5月下旬

羽化直後のイチモンジチョウLimenitis camilla)を写真に記録していたら、ストロボ光に驚いたのか、少しだけ飛んで落ちました。
未だ翅が充分に固まっていないのか、飛翔力が弱いです。
初飛行の瞬間を撮り損ねてしまい残念。
背景の白布を登りながら翅を開閉しています。
しばらくすると、次は天井に飛んで移動しました。
天井から明るい窓の方へ飛び立つ瞬間をようやく動画撮影することができました。

これでもう動画ネタを撮り尽くしたので満足し、イチモンジチョウを窓から外に解放してやりました。

シリーズ完。



2017/08/28

巣で給餌後に抱雛するハシブトガラス♀(野鳥)



2017年5月下旬・午前5:13~5:17

アカマツ樹上でのハシブトガラス営巣記録#5


早朝から見に行くと、巣内でハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の雛鳥が孵っていて、親鳥(おそらく♀)が甲斐甲斐しく世話していました。
手前にある松葉の茂みが邪魔で巣の様子がよく見えず、もどかしいですね。
しばらくすると親鳥♀は巣に座って抱雛します。

急に親鳥♀が立ち上がって飛び立ちました(右へ滑空)。
私がこっそり隠し撮りしていることが遂にバレたようです。
澄んだ声でカァカァと繰り返し鳴きながら私の頭上を左へ横切り、近くの高木に止まりました。
私に対して「そこに居るのは分かってるんだぞ!」という怒りの警告(イエローカード)ですね。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#6:巣内の雛に給餌するハシブトガラス(野鳥)



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