2017/07/02

朝焼けの川とコハクチョウの群れ(冬の野鳥)



2016年11月上旬・午前6:03~6:12(日の出時刻は午前6:11)
▼前回の記事
夜明け前の川で目覚めるコハクチョウとサギ類の混群(冬の野鳥)

東の空に太陽が昇り始めると茜色の朝焼けが川面に反射して、息を呑むほど荘厳な光景になりました。
コハクチョウCygnus columbianus)の群れは川面を移動しながら羽繕いしたり水中に長い首を突っ込んで採食したりしています。
水浴する個体もいます。
コハクチョウが川に散開すると、どの個体に注目すべきか目移りしてしまいます。
ときどき鳴き交わすコハクチョウの鳴き声が朝の川に響き渡ります。
手前の岸に近寄ってくる個体は誰かヒトからの給餌を期待しているのかな?と思ったのですが、鳥インフルエンザの流行を恐れて今季はここで白鳥に給餌をしていないのだそうです。

川の西岸から観察している私は逆光をもろに浴び、眩しくてたまりませんでした。
防寒対策として耳が隠れるニット帽を被っていたものの、この局面ではつば付きのキャップが欲しくなりました。

※ 朝靄に包まれていた上にレンズが結露してぼやけた映像になったので、動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→早朝に集団塒の川から飛び立つコハクチョウの群れ:ハイライト映像(冬の野鳥)


ハシボソガラスが雪国でクルミ割りする苦労とは(冬の野鳥)



2011年3月上旬

アパートの駐車場でハシボソガラスCorvus corone)がクルミの実を割っていました。

餌の乏しい冬こそ栄養価の高いクルミの実は貴重です。
カラスは固いクルミを咥えて飛び上がり空中で離すと、融雪で露出したアスファルトに落としました。
一度の落下衝撃では割れないので、根気強く何度も繰り返しています。
消雪パイプの水が届かず雪の積もった場所にクルミが落ちると雪がクッションになり、当然クルミは割れません。
カラスはどこにクルミを落とすか空中で狙いを定める必要があるのです。

ところが狙いを定めて落としても、何度目かのチャレンジで駐車場を勢いよく転がったクルミが雪の中に埋まってしまい、クルミを見失ったようです。
雪の上を歩いて探し回るものの、苦労して割ったクルミを見つけられないでいます。
やがてカラスは拗ねたように立ち去りました。
次回からは学習して、辺りに雪が残っていない広けた場所でクルミ割りをするようになるかもしれません。

あるいはこの件を覚えておいて、根雪が溶けるのを待ってクルミの実を探しにこの駐車場へ戻って来るかもしれませんね。


『科学のアルバム:カラスのくらし』p48によると、

空中からものを落としてわる習性は、カモメでも知られています。しかし、カモメはどこに落とせばその物が割れるか分かっていないようですが、カラスは、どこに落とせば割れるかをよく知っているようです。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
手前の木の枝が邪魔なのでお蔵入りしていましたが、冬季のクルミ割り行動は面白いと再評価して遅ればせながら公開を決めました。




2017/07/01

夜明け前の川で目覚めるコハクチョウとサギ類の混群(冬の野鳥)



2016年11月上旬・午前5:39~6:03(日の出時刻は午前6:11)

コハクチョウCygnus columbianus)の集団塒がある川に徹夜で向かい、現場に着いたのは午前5:05。
真っ暗な川から野鳥の鳴き声が聞こえました。
川に降りる土手の草むらに霜が降りていました。
カモの群れが夜空を飛んでいたものの、暗過ぎて動画には撮れませんでした。

夜が白々と明け始めると、ようやく集団塒の様子が見えてきました。
川に朝霧が立ち込めています。
暗いうちはズームしてもAFの効きが悪いのです。
暗い川の中央部で白鳥が群れで寝ており、群れの辺縁には白鷺(おそらく冬鳥のダイサギ、コサギもいる?)も数羽居ました。
また、途中でアオサギが左(下流)から飛来し、集団塒の右端に着陸、合流しました。
コハクチョウとサギ類が混群の集団塒で夜を過ごしたことが分かりました。
手前の川岸近くにはカモ類が漂う別の集団塒がありました。

映像からコハクチョウを数えると、成鳥が20羽、幼鳥が4羽でした。
眠りから目覚めた個体からコハクチョウは朝の羽繕いを始めました。
体を上下に揺すって冷たい川の水を背中に何度もかけて水浴びしています。
やがてコハクチョウが小声で鳴き交わしながら川面を移動し始めました。

一方、白鷺は目覚めると塒には長居せずに、川から次々と飛び立ち上流に消えました。
もしかするとコハクチョウよりも警戒心が強く、対岸から撮影する私の存在を嫌ったのかもしれません。

朝日が昇り気温が上がると、カメラのレンズが急に結露して困りました。
レンズフードを装着しなかったのは失敗です。
次からはレンズヒーターなどの結露対策をしっかり考えないといけません。
不織布でレンズを拭いたら復活。

※ 映像の途中から(@1:49~)編集時に自動色調補正を施しています。
(実際はもっと暗く、朝靄に包まれてぼんやりしていました)

つづく→朝焼けの川とコハクチョウの群れ(冬の野鳥)


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