2017/01/05

アズキの花外蜜腺を舐めるクロヤマアリ♀



2016年9月中旬

家庭菜園の畑でおそらくアズキと思われる花にクロヤマアリFormica japonica)のワーカー♀を見つけました。
アリの行動を見る限り、蕾の中には入らず花外蜜腺を舐めているようです。



私は作物関係の植物にも疎いのですが、これはアズキ(小豆)ですよね?
初めは細長い実の形からインゲンマメかと思ったのですが、インゲンマメの花は黄色くないようなので除外しました。


「アズキの特性:3.花外蜜腺」と題したPDF資料をインターネット検索で見つけました。

アズキの花が咲く頃、アズキの花梗をよくみていると、数頭の蟻が徘徊し地面と花梗の間を忙しなく動き回っています。なぜでしょうか。このような蟻の行動は、ダイズやインゲンマメの茎ではアブラムシが寄生したとき以外は見られません。(中略)インゲンマメは花外蜜腺が欠如している。



イラガ(蛾)若齢幼虫の脱皮



▼前回の記事
脱皮前の眠で微動だにするイラガ(蛾)若齢幼虫【100倍速映像】


イラガ(蛾)の飼育記録#2016-6


2016年9月中旬・午後15:39〜15:43・室温24.7℃、湿度59%

カキノキの葉表で眠状態のイラガMonema flavescens)の若齢幼虫をせっかく微速度撮影で監視していたのに、肝心の脱皮を開始する瞬間は油断して見逃してしまいました。
素人目には外見が干からびてきて生気が失われ、ただ発育不全で死に行く個体なのかと勘違いしてしまったのです。
カメラが一台しか無い上に、発育段階の異なる複数個体を飼っていると、どうしても他に目移りしてしまうという事情もあります。

気づいた時には体の前半部は既に脱げかけていて、仰天しました。
三脚を用意する余裕もなく、慌てて手持ちカメラで動画を撮り始めました。
今回はリアルタイムのHD動画です。
微速度撮影しなくても意外に早く脱皮することが分かりました。
下半身の抜け殻は白っぽい。
全身が抜け出るにつれて白く細長い気管の抜け殻も伸びていきます。
肉角や刺毛など複雑な形状なのにきれいに脱げるのが面白いですね。

抜け出てすぐに方向転換し、抜け殻の方に向き直りました。
直後は脱皮殻を食べません。

つづく→#7:脱皮後に抜け殻を食すイラガ(蛾)若齢幼虫【60倍速映像】



2017/01/04

ショウリョウバッタ♀の跳躍と飛翔【ハイスピード動画】



2016年9月中旬
▼前回の記事
ショウリョウバッタ♀を捕まえた!

住宅街の路地で採集した褐色型のショウリョウバッタ♀(Acrida cinerea)を手に持ったまま近くの田んぼまでやって来ました。
ここなら車の往来も無く、邪魔されずに落ち着いて安全に撮影することができます。
飛翔シーンを240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
音声が録音されず無音なのはカメラの仕様です。

農道の地面に解放すると、すかさず跳んで逃げ出しました。
砂利の敷かれた農道では褐色型のショウリョウバッタ♀は見事な保護色になっています。
跳躍(ジャンプ)するだけのときと、力強く跳んでから素早く羽ばたいて飛ぶときがあります。
疲れたらしばらく飛ばなくなるのかな?
飛んで逃げるのは体力を消耗するようで、可能な限りカモフラージュに頼って農道にじっとしています。
繰り返し撮影するとなかなか飛んでくれなくなりました。
少しずつゆっくり歩いて立ち去ろうとします。

後半(@1:36〜)は更に1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
これでようやく羽ばたく際の黄色っぽい後翅が見えるようになりました。

ハイスピード動画(無音)を優先して通常のHD動画(音声あり)では一度も撮らなかったため、ショウリョウバッタの♀が♂とは異なり羽ばたきながらチキチキ…♪と鳴かないことを示す記録が残せませんでした。


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