2015/03/12

オサムシの仲間の幼虫



2014年11月中旬

農村の歩道で黒光りする見慣れない幼虫が足早に徘徊していました。
おそらく甲虫の幼虫と思われますが、シデムシの幼虫にしては細長い体です。



とりあえず手元の図鑑で調べると『札幌の昆虫』p355掲載の写真とそっくりで、オサムシの一種の幼虫と判明しました。
現場で採寸すると、体長26mm。
路上に落ちた鳥の糞に到達しても、摂食しませんでした。
飼育してみようかと迷いましたが、おそらく肉食性(しかも狭食性)なので成虫まで育てるのは難しそうに思い、諦めました。



2015/03/11

卵鞘を産み始めたヤマトゴキブリ♀の水飲み行動



2014年6月上旬

ヤマトゴキブリPeriplaneta japonica)飼育個体♀aの記録です。

腹端に産みかけの白い卵鞘をぶら下げていました。
この個体が産んだ7個目の卵鞘です。
まさに産卵マシーン!
そのまま飼育容器内を歩き回り給水皿(ペットボトルの蓋)に近づいて水を飲む様子を接写できました。
この日の晩になると卵鞘は見慣れた黒褐色に変わりました。

夜間にヤマトゴキブリ♀が卵鞘を朽木に産み付けその表面に木屑をまぶす興味深い行動を暗視カメラで撮影するのが今後の目標です。



七面鳥の死骸に群がり貪り食うハシブトガラス(野鳥)



2014年11月中旬

郊外の某農園でハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が広い畑の奥に群がり、何か黒っぽい死骸を啄んでいました。
この時点で死骸の正体は不明ですが、翼があるのでおそらく鳥類でしょう。
まさか共食い?
肋骨に残った肉が赤く見えて生々しいです。
ハシブトガラスばかりが最大で9羽も死骸に集まっていました。
意外にも餌をめぐる喧嘩は起こらず、仲良く分かち合っている印象です。
ハシブトガラスに特有の澄んだ声でカーカー♪鳴く声も聞こえてきます。
(食べながら鳴いているのではなく、食事にありつけず遠巻きにしている個体の鳴き声です。)
獲物が何か知りたくても他所の畑にずかずか勝手に入り込む訳にはいきません。
事情を聞いて回ると、近くで飼養しているシチメンチョウMeleagris gallopavo)が2羽ネコに襲われたとのことでした。
実際に、カラスが群がる現場の近くで野良猫を目撃しました。(映像は撮り忘れ)
もしかすると初めはネコが食べていた獲物をカラスが群れで強奪したのかもしれません。
死骸が黒焦げに見えたのは、七面鳥の丸焼きを焼き過ぎたのではなく、もともと七面鳥の羽毛は黒いらしい。



ハシボソガラスが英語でcarrion crowと呼ばれているからと言って屍肉食がハシボソガラスの専売特許ではない、ハシブトガラス(英名:jungle crow)もまた屍肉を食べる、ということを再認識しました。

▼関連記事(2013年5月下旬)
川で死肉を漁るハシブトガラスのつがい(野鳥)

『日本動物大百科4鳥類Ⅱ』p170によるとハシブトガラスは

死体や腐肉、他の動物の糞なども食べ、サバンナのハイエナのような掃除屋(スカベンジャー)としてのはたらきもしている。



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