2015/03/05

晩秋の林で樹上採食するコゲラ(野鳥)



2014年11月中旬

平地の林でコゲラDendrocopos kizuki seebohmi)が樹上で採食していました。
枝をつついて回り、虫を探しているようです。
枝の下面にぶら下がることもあります。
枝から枝へ短く飛んで移動しています。
樹種は不明ですけど(コナラ?ケヤキ?)ほとんど落葉しており、残った葉は黄葉していますね。
ときどき聞こえてくる鳴き声はコゲラではないと思います。

真上の枝を見上げつつ新鮮な(珍しい)アングルの映像が撮れました。
無理な体勢で腰の痛みが限界に達したところで終了。



クマバチ♀の盗蜜行動@カクトラノオ



2014年8月中旬

平地の用水路沿いの民家の庭に咲いたカクトラノオ(=ハナトラノオ)にキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。
白い花筒の根元を外側から食い破って穿孔盗蜜していました。
雄しべに全く触れないので、当然ながら後脚の花粉籠は空荷です。


▼関連記事(2013年の映像)
ハナトラノオの花で盗蜜するクマバチ♀
興味深いことに、近くで訪花していたクロマルハナバチ♀(Bombus ignitus)に最後は追い払われてクマバチ♀は逃げてしまいました。
異種のハナバチ間で蜜源の占有行動らしき振る舞いを初めて見たのですが、動画には撮れず残念でした。



2015/03/04

熊棚?



2014年11月中旬

山間部の車道から見える急斜面に生えたコナラ高木にツキノワグマによる熊棚らしきものを見つけました。
折れた枝に付いた黄葉が茶色に枯れています。
素人目には本で見た熊棚の写真と似ていると思ったのですけど、どうでしょう?(あまり自信がありません)
わざわざこんなに高い木(喬木)の枝に登るのですかね?(しかも車道から丸見えです)
樹上で採食する野生ツキノワグマの行動を自分の目で観察して熊棚を作る一部始終を見ないことには、フィールドサインの本を何冊読んでも私の性分としていまいち納得できません。


後で思うと、樹幹に残る爪痕の有無を調べに行けば良かったですね。





更に先に進むと道沿いの樹上に枯れ枝の塊を見つけたのですが、これは2つとも鳥の古巣でした。
通い慣れた道なのに、落葉するまで気づかなかったとは不覚です。



【追記】
千葉彬司『北アルプス動物物語―山岳博物館長とウンコロジーと』によると、
 クマは木に登ると、まずたわわに実った枝を引き寄せてドングリの実を食べる。食べ終わった枝葉腕でへし折って自分の尻の下に敷いてしまう。こうすれば実のついていない枝はすべて尻の下ということになるから、まちがって一度食べた枝を引き寄せることはない。その枝は葉がついたままであり、幾重にも重なったものは下から見上げると棚状に見える。そんなところから、北アルプス山麓では通称「クマの棚」、東北地方では「円座」などと呼んでいる。(p45より引用)
個人的には、ここ山形県で円座という呼称は一度も聞いたことがありません。
本で熊棚の解説を読む度に思うのですが、実際にツキノワグマが樹上で採食している(熊棚を作っている)証拠写真などが掲載された本を見た記憶がありません。
ただの想像でもっともらしく書いているだけではないのか?と疑り深い私は意地悪く思ってしまいます。
夜行性で撮影が難しいのですかね?


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