2015/02/13

剥いたリンゴの皮や芯を吸汁するクロスズメバチ♀



2014年10月下旬・気温20℃

里山の頂で昼食のデザートを食べようとリンゴの皮をナイフで剥いたら、熟果の芳香をすぐに嗅ぎつけてクロスズメバチ♀(Vespula flaviceps lewisii)が飛来しました。
ハエのような羽音を立てて飛び回ります。
地面に置いたリンゴの皮と芯に集まって吸汁開始。
リンゴの品種は確認していませんが、熟していわゆる蜜が入った状態で、食べると甘酸っぱいというよりもかなり酸味が強かったです。
こんなに酸っぱくても蜂は好きなんだ!と少し意外に思いました。
蜂はリンゴの皮の裏側に潜り込もうとするので、接写に苦労しました。
直射日光が暑いので日陰に入ろうとしているだけかな?
複眼の内側の白紋がやや幅広く、頭楯の黒い斑紋が下縁に達していないのでクロスズメバチと判明。
時期的に新女王かもしれませんが、私にはワーカー♀と見分けが付きません。
食後に顔を拭ってから飛び去りました。



同定のため、撮影後に採集しました。
以下は標本写真。

採集後はもうクロスズメバチが来なかったということは、通って来ていたのは同一個体なのかもしれません。
つまりミツバチのように巣の仲間を餌場にリクルートしていないことを示唆しています。
(日が傾いてきて採餌時間が終わっただけかもしれませんが。)

実はクロスズメバチに先立ってシダクロスズメバチ♀もリンゴの皮を舐めに来ていました。

▼関連記事 
剥いたリンゴの皮や芯を吸汁するシダクロスズメバチ♀

砂利道で採食するキジバト(野鳥)



2014年10月下旬

雑草が疎らに生えた農道で一羽のキジバトStreptopelia orientalis)が歩きながら地面を啄んで採食していました。
私が長撮りしてもなぜか逃げようとしません。
まるでドバトのように人馴れしている印象を受けました。
ひょっとして誰か近所の人が餌付けしてるのかしらん?

砂利道の先には稲刈り後の田んぼが広がっています。






2015/02/12

深夜のチャイロスズメバチのコロニー【暗視映像】




▼前回の記事
破風板に集結して休む夜のチャイロスズメバチ【暗視映像】
2014年10月上旬

屋根裏に営巣したチャイロスズメバチの定点観察#3

5日ぶりの深夜(草木も眠る丑三つ時;夜明け前の午前3:47)に様子を見に行きました。
寝ているチャイロスズメバチVespa dybowskii)を起こさないよう懐中電灯を点けずに暗視ビデオカメラの画面だけを頼りにこっそり近づきました。

神社の屋根の下の破風板で前回同様、多数の成虫(門衛・夜警)が集結していました。
前回よりも個体数は半減しています。
残りは巣内に入っているためか、それともコロニー解散に向けて個体数が減っているのか不明です。
深夜で蜂は寝静まっているかと思いきや、破風板を活発に歩き回り(警戒して?)います。
ただし昼夜を問わず外役活動するモンスズメバチとは異なり、暗闇で飛び回ったりはしません。

巣を駆除された後の残党だったり、あるいは他所から引っ越して来たばかりのコロニーだとしたら、この場所に巣の外被が再建されるはずです。
しかしその予想は外れました。
やはり破風板を齧って開けた穴の奥(屋根裏)に営巣しているようです。
どうして夜に巣内で休まず、気温の低い巣口の外に集まっているのか、相変わらず謎のままです。
これはチャイロスズメバチに特有の習性なのですかね?
夜間の観察は未だ一例目なので、よく分かりません。

この日持参したのはビデオカメラだけで、ストロボ写真は撮っていません。
今思うと、巣から追い出された雄蜂が集結している可能性もありますかね?(暗視映像だけでは判断できません。)

つづく→シリーズ#4


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