2015/01/20

ミゾソバと野菊の花蜜を吸うセスジハリバエ



2014年9月下旬

里山の草地でセスジハリバエTachina nupta)が花蜜(と花粉)を舐めていました。
初めはミゾソバの群落で訪花していましたが、隣に咲いた野菊(種名不詳)の群落にも飛んで行き、吸蜜しています。



複数個体を撮影した後、1匹だけ採集できました。
以下は標本写真。




2015/01/19

チャイロスズメバチ♀の巣を山道で見つけた!



2014年9月中旬

斜面に営巣したチャイロスズメバチの定点観察#1

里山でスギ植林地の南西斜面をトラバースする林道を歩いていると、道端の斜面の穴に数匹のチャイロスズメバチVespa dybowskii)が盛んに出入りしていることに気づきました。
茂みに隠れてよく見えませんが、おそらく崖の地中に穴を掘って営巣しているようです。

本種は社会寄生性のスズメバチとして有名です。
地中に営巣したということで、乗っ取りのホストはモンスズメバチまたはキイロスズメバチのどちらですかね?
共に地中営巣性というイメージは無く、ピンと来ません。
引っ越しする前の母巣は地中に創設することもあるのかな?
ちなみに、前年にこの近くで同じ林道の真ん中に穴を掘って営巣していたヒメスズメバチを定点観察しています。
ただし、チャイロスズメバチの女王がヒメスズメバチの巣を乗っ取る例は知られていません。(ヒメスズメバチの営巣習性は特殊なので考えにくいです。)

林道から崖を見下ろしても巣口が見えないので、斜面を回り込んで近づこうと試みました。
しかし蜂にすぐ気づかれてしまい、数匹にまとわりつかれました。
身の危険を感じ、撮影を諦めてすごすごと撤退しました。
やはり、防護服が欲しいなー。



山中でチャイロスズメバチの巣を見つけたのは初めてです。
千載一遇のチャンスに感謝して定点観察に通うことに決めました。
高価な防護服を着用しなくてもなんとか安全に巣を撮影する方法は無いものか、知恵を絞ります。

つづく→シリーズ#2




クルミを食べ損ねたハシボソガラス(野鳥)



2014年9月下旬

クルミを咥えたハシボソガラスCorvus corone)が飛んで来て電柱の天辺に止まりました。
クルミの実を足で押さえつけながら嘴でコツコツ啄んでいる途中で、うっかり落としてしまいました。
空中から路上に投げ落として割る行動を習得していない、若くて未熟な個体なのでしょうか?
ヘマをしたのは初めて見ます(失敗例)。
(改めて映像を見直すと、既に殻を割った後のクルミを食べている途中だったかもしれません。)
カラスは慌てて飛び降りるも、電柱の根元に生い茂ったエノコログサなどの雑草に紛れて見失った模様。
電柱の周りを何度も探しても落とし物は見つからず、諦めました。
カラスに「何か失敗して、それを見られてバツが悪い」という恥の感情はあるのかな?

ハシボソガラスはそのまま歩きながら車道にこびり付いた何かをこそげ取るように拾い食いし始めました。
車が通り過ぎると飛び立つも、すぐに路上へ舞い戻って来ます。
車に轢かれてペシャンコに干からびた死骸(ロードキル)のようです。
おそらくカエルだと思います。
死骸を始末してくれる掃除屋(scavenger)の面目躍如。
歩道の縁石に登ると、飛び去りました。
随分と人馴れした個体で、最後はかなり近くまで来てくれました。
田んぼ上空を旋回して、遠くの木に着陸。


ロードキル採食

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