2014/11/24

巣の裏のクヌギ樹洞を物色するモンスズメバチ♀



2014年8月中旬〜下旬

モンスズメバチの巣の定点観察3


▼前回の記事
クヌギ樹洞の巣に出入りするモンスズメバチ♀

モンスズメバチVespa crabro flavofasciata)が営巣したクヌギの樹洞は北を向いています。
幹を回り込むと、巣の裏側(南側)にもう一つ別な樹洞がありました。
2つの樹洞は高さが違い、巣のある樹洞が少し低いです。

クヌギの木に登って樹洞の内部を調べたくても危なくて無理です。
モンスズメバチの行動を見ている限りでは、2つの樹洞は内部でつながっておらず独立しているようです。
つまり、モンスズメバチの巣の出入り口は一つしかありません。

巣の裏側にある樹洞の辺りをモンスズメバチのワーカー♀がたまに徘徊したり飛んだり(定位飛行?)しているのですが、決してその中に入ろうとはしませんでした。
こちらの樹洞には巣は無いようです。
帰巣したワーカーがたまに迷子になり方角を間違えて裏側の樹洞に入ろうとしているのかな?
外役(外回り)の途中でさぼっている個体なのかもしれません。

動画の後半は、12日後の定点観察で撮れた同様のシーン。

同じクヌギの木に2つある樹洞のうち、北側の低い方の樹洞を選んで巣を作った理由(選定基準)は何だったのでしょうね?

つづく→シリーズ#4(寄生ベッコウハナアブ)


巣のある樹洞(右下)の裏側にもう一つ樹洞がある(左上の枝の下)。

キマワリを捕食するアズマヒキガエル



2014年8月中旬

▼前回の記事
虻を捕食するアズマヒキガエル

里山の雑木林で見つけたアズマヒキガエルBufo japonicus formosus)を動画に撮り続けていると、その背後から今度はキマワリPlesiophthalmus nigrocyaneus)と思われる甲虫が足早に歩いて近づいてきました。
ヒキガエルの後脚に突き当たったキマワリは一旦停止し横に逸れて行きましたが、アズマヒキガエルが気づいて向き直りました。
突然ジャンプしたと思ったら、同時に舌を出して獲物を捕食したようです。
狩りの瞬間は画面からはみ出して撮り損ねたものの、1/4倍速のスローモーションで見直すとヒキガエルは2回に分けて何かを呑み込みました。

じっと待ち伏せしていたヒキガエルが徘徊性昆虫を捕食するシーンを短時間に連続して撮れてラッキーでした。
それだけ虫が豊かな山にしかヒキガエルは生息できないのかもしれません。

次にヒキガエルを採寸しようと近づき、動画を撮りながらゆっくりしゃがみました。
すると警戒したヒキガエルが跳んで倒木の陰に逃げ込みました。
地面や落ち葉に対して見事な保護色になっていますね。
「ガマの油」として知られる毒を分泌するので素手で捕獲するのも躊躇われ、結局採寸できませんでした。
目視ではかなり大型な印象。



【追記】
久居宣夫『都市でひっそりと暮らすヒキガエル』(ポピュラー・サイエンス『都市動物の生態をさぐる:動物からみた大都会』第3章:p74-84より)によると、
・ヒキガエルは夜行性のためふだんは人目につかないことが多い。
・ヒキガエルは夜間この行動域を歩き回り、ときどき路上に出てきては餌の小動物を探しています。おそらく草むらや林の中よりも路上のほうが、餌を探したり捕食するのが容易だからでしょう。
・路上に落ちていたヒキガエルの糞を分析すると、ヒキガエルはねぐらの周辺に生息している多種多様の土壌動物を餌としていることが分かったそうです。



マルバハギの花で採餌するクロマルハナバチ♀



2014年8月中旬

平地の道端で用水路沿いに咲いたマルバハギの群落でクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
余りにも忙しなく飛び回るので分かりにくいのですが、後脚の花粉籠に白っぽい(淡褐色)花粉団子を付けています。

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ミヤギノハギを訪花するクロマルハナバチ♀



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