2014/02/28

産卵中のクルマバッタモドキ♀



2013年10月下旬

河川敷の遊歩道で砂の多い地面に穴を掘って産卵しているバッタを見つけました。
胸背にX紋を確認したのでクルマバッタモドキ♀(Oedaleus infernalis)と判明。
この辺りは分布の北限(東北地方南部)らしい。
腹端を伸ばして地面に差し込んでいます。

産卵行動を最後まで見届けたかったのですけど、このジョギングコースを向こうから走って来る人が居ます。
このままではバッタが踏み潰されてしまうか、跳んで逃げられてしまう…と焦り、慌てて採集に切り替えました。
産卵中の♀は意外におとなしく(動きが鈍く)、ありあわせの紙袋を被せるだけで簡単に捕獲出来ました。

クルマバッタモドキ♀が産卵していた穴を覗いてみると、卵は無く未だ穴を掘っている段階だったようです。

交尾が済んで卵が成熟したメスは地面を掘り進みながら腹部を普段の2倍以上のばし、産卵する。卵は非常に細かい泡でくるまれており生まれたばかりは白いが固まると薄い赤褐色となる。メスは力つきるまでの3ヶ月間の間、3-6回ほど産卵する。(wikipediaより)

1円玉を並べた産卵坑

忙しくて数日間、死骸を放置していたら胸背にあったX紋が消えていました(非常に見えにくい)。
標本の翅を広げて、後翅の黒紋を確認しました。
♀にしては小柄な個体のようです。
飼育下での産卵観察にもいつか挑戦してみたいです。
腹部を解剖したら卵を見れたかもしれませんね。


標本:側面@方眼紙
標本:腹面@方眼紙
左翅
前翅
後翅に黒紋

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