2018/02/15

ミズキの花に来たクロハナムグリとコアオハナムグリ赤銅型



2016年5月中旬

沢筋に生えたミズキの高木でクロハナムグリGlycyphana fulvistemma)と赤銅型のコアオハナムグリGametis jucunda)が訪花していました。
コアオハナムグリは通常の緑色型の個体も後半に写っています。

▼関連記事 (緑色型)
ミズキの花で食事をするコアオハナムグリ
今回の記事の主役はレアな赤銅型です。
白い花に潜り込んで花蜜や花粉を食べています。

頻繁に風が吹いて枝が激しく揺れるので、撮影に苦労しました。


コアオハナムグリ赤銅型@ミズキ訪花摂食
クロハナムグリ@ミズキ訪花摂食。上に通常型(緑色)のコアオハナムグリもいる。

ユリズイセンの花で盗蜜するキンケハラナガツチバチ♂



2017年8月下旬

平地の花壇に咲いたユリズイセン(アルストロメリア)の群落でキンケハラナガツチバチ♂(Megacampsomeris prismatica)が訪花していました。
吸蜜シーンをよく見ると、開いた花の入り口から素直に潜り込む(正当訪花)だけでなく、花筒を形成する花弁の隙間をかき分けて(穿孔して?)根元の蜜腺を直接舐めることもありました。

これは「花弁(花びら)や蕚(がく・花被片)の間から蜜を吸い取る。」タイプの盗蜜行動です。
同一個体が正当訪花と盗蜜行動を臨機応変に?切り替えた証拠映像が撮れました。
どちらが楽に吸蜜できるか、試行錯誤で学習するのですかね?
ただし正当訪花よりも盗蜜する方が多くて雄しべに触れる機会が少ないため、ユリズイセンの受粉にはあまり関与していないようです。

ユリズイセンの花から盗蜜する狩蜂を新たに見つけることができて、非常に興奮しました!
(これまでのリストは、フタモンアシナガバチ♀エントツドロバチ♀オオフタオビドロバチ。)
こうして見ると、どうやら盗蜜はハチ類にかなり普遍的な行動のようです。

この花壇でユリズイセンの送粉者としては、トラマルハナバチ♀がせっせと正当訪花で採餌していました。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

キンケハラナガツチバチ♂@ユリズイセン訪花盗蜜
キンケハラナガツチバチ♂@ユリズイセン訪花盗蜜
キンケハラナガツチバチ♂@ユリズイセン正当訪花+吸蜜

ちなみに、隣に咲いた花でクロヤマアリFormica japonica)のワーカー♀も同様に盗蜜していました。(@2:35〜2:50)
アリは「花よりも相対的に小さな体であるため、葯や柱頭に触れないで花の奥にもぐりこみ、蜜を取る」タイプの盗蜜者でもあります。


キンケハラナガツチバチ♂+クロヤマアリ♀@ユリズイセン訪花盗蜜

2018/02/14

交尾を迫るスズバチ♂を背負ったまま飛び回る♀【HD動画&ハイスピード動画】



2017年8月下旬・午後15:19〜15:23

農業用水路沿いに咲いたナガボノシロワレモコウの群落でスズバチ♀(Oreumenes decoratus)が訪花していました。
吸蜜シーンを撮っていると、雄蜂♂が飛来していきなり飛びついてきました。
儀式的な求愛行動は特に見られませんでした。
♂が♀に飛びつく瞬間を撮り損ねたのは残念無念。

♂がマウントしている間も♀は構わずに♂を背負ったまま花から花へ飛び回り吸蜜を続けています。(色気より食い気)
一方♂は♀の背に必死でしがみついているだけで、交尾器は未だ結合できていません。
したがって、トンボの配偶行動のように尾繋がりとか連結飛翔とは呼べませんね。
正式な用語を知らないので、ここでは勝手に「マウント飛翔」と呼ぶことにします。

スズバチ♂は♀を見つけてマウントしただけで安心してしているようで、おとなしくしているのが不思議でした。
必死に交尾しようと試みておらず、余裕を感じさせます。
とりあえず♀を確保してライバル♂から守ることができれば(交尾前ガード)満足なのかな?
この♀が交尾拒否行動をしているようには見えませんが、このペアは体格差があり過ぎて、マウントしたままでは交尾器が届かないのかもしれません。

花からペアで飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮影してみました。(@1:40〜)
♀♂がほぼ同時に羽ばたいて離陸しているように見えますが、1/8倍速のスローモーションで見ると、羽ばたき始めるのは♀の方がほんの一瞬だけ早いことが分かりました。
加速がつくと♂はすぐに羽ばたきを止めてしまい、♀任せで次の花まで運ばれて行きます。
つまり、マウント飛翔の主導権は完全に♀が握っていました。
画角から見切れる寸前にも♂が再び羽ばたくことがあったので、失速して揚力が必要な着陸時も♀に協力するのかもしれません。
スズバチの♀はこれから巣材の泥玉を運んだり獲物の芋虫を巣に運んだりしないといけませんから、華奢な♂を背負って飛ぶぐらいは朝飯前なのでしょう。

最後スズバチ♀♂のペアは川を渡って田んぼ(休耕地?)の方へ飛び去りました。
どこか落ち着いた場所で交尾するのでしょう。

狩蜂の交尾開始を観察できたのは、これが初めてかもしれません。
とても幸運でした。

スズバチの雌雄をフィールドで同時に見れるのは交尾のときだけなので、この機会に性別の見分け方を検討しておきます。
体長は♀>♂で、雄蜂の方が華奢。
頭楯の色は、♀が濃い黄色(オレンジ色)で♂は白っぽい淡黄色。
顔色で見分けられたら一番楽なのですが、もしかすると羽化後の日齢で色が変わる(濃くなる)のではないか?と個人的には疑っているので、未だ保留にしておきます。(♀よりも♂が先に羽化する雄性先熟だとすれば私の杞憂?)
♂の触角は先端がやや屈曲している?ようにも見えますが、単独で居たときにこれだけで見分けられる自信はありません。
腹部(膨腹部)の体節を数えれば確実に見分けられそうです。(♂6節、♀5節で、♂の方が1節多い)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



▼関連記事 (いきなり飛びかかる瞬間が撮れています)
スズバチの交尾拒否


スズバチの交尾(腹部の体節が♂は1つ多い)
スズバチの交尾(頭楯の色が♂は薄い)

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