2017/12/13

トウモロコシ畑で雄花を啄むスズメの群れ(野鳥)



2017年8月上旬

平地のトウモロコシ畑にスズメPasser montanus)が群がっていました。
嘴の根元が黄色く、頬の黒班が薄い個体は、巣立ったばかりの幼鳥です。
トウモロコシ株の上部にある雄穂に止まって採食しています。
雄花で花粉の詰まった葯を食べているのでしょうか?
あるいは雄穂に発生したアブラムシなどの害虫を捕食している可能性もありますが、遠くてよく見えません。

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トウモロコシ畑の害虫アブラムシを捕食するスズメ(野鳥)

頬の黒班が濃い成鳥も飛来して同様に採食しました。
トウモロコシの茎の下部には雌穂の実が育っているのにスズメが決して実を食べない(一羽もトウモロコシの実に口を付けない)ということは、きっと未熟なのでしょう。

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トウモロコシ畑で実を採食するスズメ(野鳥)
ここの農家は鳥獣による食害を防ぐために、トウモロコシ畑全体を電気柵で囲んでいる上に、オレンジ色の防鳥ネットを上から被せてありました。
しかし、スズメの群れは平気でネットを出入りしています。(防鳥ネットの効果なし)
ネットを張る意図がよく分かりませんが、ムクドリやカラスなど大型の野鳥を排除しているのでしょうか?
防鳥ネットを張りかけの段階(未完成)なのかもしれません。
そもそも私は防鳥ネットについて疎いのですけど、素朴な疑問として、カスミ網とどう違うのですかね?
色付きなら違法なカスミ網ではなくなるのかな? (農家の防鳥ネット使用を問題視している訳ではありません。ただの素朴な疑問です。)



実はこのトウモロコシ畑には収穫直後の区画があり、スズメの群れは最初そこに集まって地上採食していました。(映像無し)
トウモロコシを根本の茎ごと刈った後の畑でおそらく虫を探しては食べていたのでしょう。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




ヤナギハナガサの花蜜を吸うツマグロヒョウモン♀



2017年8月中旬

平地の民家の裏庭に咲いたヤナギハナガサ(別名サンジャクバーベナ)の群落でツマグロヒョウモン♀(Argyreus hyperbius)が訪花していました。
開いた翅を軽く上下しながら吸蜜しています。

本来ツマグロヒョウモンは南方系の蝶ですけど、近年の地球温暖化の影響で、ここ北国(豪雪地帯)でも毎年平地で普通に見かけるようになりました。
幼虫の食草になるパンジーを庭で栽培している家が増えたのかもしれません。
これまで♂は何度か撮影してきました。

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セイヨウタンポポの花蜜を吸うツマグロヒョウモン♂ @2016年11月上旬 
ツマグロヒョウモン♂がリョウブで訪花吸蜜 @2012年8月下旬 
飛べ!ツマグロヒョウモン♂【ハイスピード動画】 @2012年10月下旬

一方「ツマグロ」の名前の通り翅表が美しい♀を見るのはこれが初めてで、とても嬉しい出会いでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


【追記】
 前翅の端が黒色の(ツマグロヒョウモン:しぐま註)♀は、毒をもつカバマダラというマダラチョウに擬態しているといわれる。どちらも比較的暖かい地域に生息する。(p97より引用)
近年の温暖化でツマグロヒョウモンの生息域が北進していますが、カバマダラは当地で一度も見たことがありません。
したがって、ここ北国の野鳥は毒蝶を食べたことがないので、ツマグロヒョウモン♀も平気で捕食してしまうと考えられます。


2017/12/12

モミの樹幹で羽繕いするアオサギ(野鳥)



2017年8月上旬・午後17:35〜17:49

池の畔の崖の上におそらくモミと思われる針葉樹の高木がそびえ立っていて、その樹冠に一羽のアオサギArdea cinerea jouyi)を発見。
樹上で池を見下ろしながら、念入りに羽繕いしたり、足で頭を掻いたり(@4:19、5:35、7:49)していました。
風でなびく羽毛が夕日を浴びて美しいですね。

枝上でゆっくりと向きを変えた後で、目の前のモミの葉の束を嘴の先で甘噛みしました。(@5:05)
何か虫を捕食しようとしたのかもしれませんが、手持ち無沙汰の暇つぶしかもしれません。

鷺山やコロニーという感じではなく、近くに他の個体は見当たりませんでした。
アオサギがこのままここに塒入りして夜を過ごすのか興味があったのですけど、他に用事があったために観察を打ち切りました。

※ 動画編集時に冒頭のみ自動色調補正を施しています。



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