2017/01/06

脱皮後に抜け殻を食すイラガ(蛾)若齢幼虫【60倍速映像】




▼前回の記事
イラガ(蛾)若齢幼虫の脱皮


イラガ(蛾)の飼育記録#2016-7


2016年9月中旬

脱皮したイラガMonema flavescens)の若齢幼虫は全身のクチクラが固まるまでなかなか食事を再開しません。
脱皮殻の傍らで休みつつ、ときどき蠕動運動しています。
頭部がペコペコと伸縮するのが面白く思いました。

夜になると、ようやく抜け殻を食べ始めました。
少しずつ前進しながら脱皮殻を食べ進みます。
刺毛の生えた肉角の抜け殻も平気で食べてしまうのは驚きです。
そんなものを口にしたら激痛が走りそうですけど、毒棘の抜け殻に毒は含まれていないのでしょうか?
自身の毒には耐性があるのかな?

普段は草食性ですが、脱皮直後だけは抜け殻を食べてタンパク質を補給するのでしょう。
もし抜け殻を取り上げてしまうと、発育が著しく遅れたりするのかな?
完食してもその場でしばらく静止しています(蠕動あり)。



【おまけの動画】
同じ素材で早送り速度を落とした10倍速映像をブログ限定で公開しておきます。

つづく→#8:糸を吐いてぶら下がるイラガ(蛾)幼虫




2017/01/05

アズキの花外蜜腺を舐めるクロヤマアリ♀



2016年9月中旬

家庭菜園の畑でおそらくアズキと思われる花にクロヤマアリFormica japonica)のワーカー♀を見つけました。
アリの行動を見る限り、蕾の中には入らず花外蜜腺を舐めているようです。



私は作物関係の植物にも疎いのですが、これはアズキ(小豆)ですよね?
初めは細長い実の形からインゲンマメかと思ったのですが、インゲンマメの花は黄色くないようなので除外しました。


「アズキの特性:3.花外蜜腺」と題したPDF資料をインターネット検索で見つけました。

アズキの花が咲く頃、アズキの花梗をよくみていると、数頭の蟻が徘徊し地面と花梗の間を忙しなく動き回っています。なぜでしょうか。このような蟻の行動は、ダイズやインゲンマメの茎ではアブラムシが寄生したとき以外は見られません。(中略)インゲンマメは花外蜜腺が欠如している。



イラガ(蛾)若齢幼虫の脱皮



▼前回の記事
脱皮前の眠で微動だにするイラガ(蛾)若齢幼虫【100倍速映像】


イラガ(蛾)の飼育記録#2016-6


2016年9月中旬・午後15:39〜15:43・室温24.7℃、湿度59%

カキノキの葉表で眠状態のイラガMonema flavescens)の若齢幼虫をせっかく微速度撮影で監視していたのに、肝心の脱皮を開始する瞬間は油断して見逃してしまいました。
素人目には外見が干からびてきて生気が失われ、ただ発育不全で死に行く個体なのかと勘違いしてしまったのです。
カメラが一台しか無い上に、発育段階の異なる複数個体を飼っていると、どうしても他に目移りしてしまうという事情もあります。

気づいた時には体の前半部は既に脱げかけていて、仰天しました。
三脚を用意する余裕もなく、慌てて手持ちカメラで動画を撮り始めました。
今回はリアルタイムのHD動画です。
微速度撮影しなくても意外に早く脱皮することが分かりました。
下半身の抜け殻は白っぽい。
全身が抜け出るにつれて白く細長い気管の抜け殻も伸びていきます。
肉角や刺毛など複雑な形状なのにきれいに脱げるのが面白いですね。

抜け出てすぐに方向転換し、抜け殻の方に向き直りました。
直後は脱皮殻を食べません。

つづく→#7:脱皮後に抜け殻を食すイラガ(蛾)若齢幼虫【60倍速映像】



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