2016/08/11

水田でドジョウを捕食するアオサギ(野鳥)



2016年6月上旬・午後18:45頃

日暮れ時の水田でアオサギArdea cinerea jouyi)が獲物を探していました。
長い足を活かして泥の中をゆっくり優雅に歩き回っています。
カエルの大合唱♪が賑やかに聞こえます。
人馴れしたアオサギのようで、横の車道を車や自転車が走っても気にしませんでした。
むしろ私のような歩行者を警戒しているようでした。

嘴を一閃したのでデジタルズームしてみましたが、獲物は咥えていません。
捕り損ねて空振りだった模様。
再び歩き回って獲物を探索します。
次に狙いを定めて素早く嘴を突き刺すと、見事に獲物を捕らえました!(@2:25)
デジタルズームすると、嘴の根元で黒く細長い魚がピチピチ暴れています。
獲物はオタマジャクシではなく、おそらくドジョウMisgurnus anguillicaudatus)だと思います。
その場で丸呑みすると、移動再開。
三度目の漁は失敗でした。

気になったのは、漁の行動に入る直前に獲物に狙いを定めるときに、頭部を固定したまま長い首をゆらゆらと左右に振る謎の動きをしました。
泥濘で足元をしっかり固定するための運動なのか?と想像したものの、真相は分かりません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施して彩度を上げています。

素早い漁の瞬間をハイスピード動画でも記録したくて粘ってみたのですが、光量不足で画質が非常に粗くなる上に、そもそも漁の成功率が低くて、上手く撮れず断念。


つづく→水田から飛び立つアオサギ


ドジョウ?を捕食!



2016/08/10

ミズナラに形成したナラメリンゴフシ【虫こぶ】経過観察#2:ナラメリンゴタマバチの羽化?



2016年6月上旬

虫瘤ナラメリンゴフシの定点観察記録#2


山間部の道端に生えたミズナラ幼木の枝先に形成されたナラメリンゴフシの様子をちょうど1週間ぶりに見に行きました。

虫こぶ(虫えい、虫瘤)は表面の桃色が褪せていました。
リンゴというよりもジャガイモっぽく見えます。
触ってみると表面の張りが失われ、ブヨブヨのしわしわでした。
奥が硬くて木質の感触がありました。
虫こぶを圧しても中から蜂が飛び出して来ることはありませんでした。
虫こぶの表面を徘徊している超微小の虫こそが、虫こぶから羽化したナラメリンゴタマバチ(Biorhiza nawai)なのでしょうか?
それとも寄生蜂なのかな?
採集するか、もしくは現場で微小蜂をマクロレンズで接写すべきだったのに、横着してしまいました。
『虫こぶハンドブック』p23によれば、「5〜6月に雌雄(ともに有翅)が羽化」するらしい。
写真を拡大して初めて気づいたのですが、虫こぶの表面に小さな穴が多数開いています。
おそらくこれがナラメリンゴタマバチの羽化孔なのかもしれません。(非力なタマバチが内部から食い破れるのだろうか?)

それとも虫こぶの上部に初めから凹んでいた開孔部から羽化するのでしょうか?

つづく→#3



高圧線の鉄塔で羽繕いするノスリ(野鳥)



2016年6月上旬・夕方18:25〜18:33

高圧線の鉄塔c#23にノスリButeo japonicus)と思われる猛禽類が止まって羽繕いしていました。
今にも飛び出しそうな雰囲気で下界の田園地帯を見下ろしているのですが、飛んでくれません。
夕刻なので、このままここを塒にするのかな?
ちなみに、この日の日の入り時刻は19:00。
この日は望遠レンズを持参しませんでした。
仕方がないので、デジタルズームを多用しています。

※ 動画の編集時に自動色調補正を施してあります。

この時点ではノスリとは同定できませんでしたが、後日に同じ鉄塔から飛び立つのを撮影して翼の下面の模様を確認しました。
鉄塔c#23をお気に入りの止まり場としているようで、通りがかる度に同一個体と思しきノスリを見つけました。
数百メートル離れた両隣の鉄塔a#21,d#24に営巣しているハシボソガラスの親鳥は、巣の近くなのになぜ天敵の猛禽類をモビング(擬攻撃)で追い払わないのか不思議です。(鉄塔b#22にはカラスの偽巣)
ちなみに、ノスリが止まっている鉄塔c#23にはカラスの巣はありませんでした。


つづく→高圧線の鉄塔から見張るノスリ(野鳥)


【追記】
おそらく、この鉄塔#23は二つのカラスの縄張りの境界に位置しているのでしょう。
ノスリは一種の空白地帯を利用してカラスと平和に棲み分けているのかもしれません。




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