2016/02/04

深夜および早朝にニアミスした野生ニホンカモシカの鼻息威嚇♪



2015年10月上旬

里山でイシサワオニグモ♀の円網を徹夜で監視している間に、椅子に座ったまま居眠りしてしまったようです。
内心ツキノワグマの出没を恐れていたのですが、現れたのは意外にもニホンカモシカCapricornis crispus)でした。

一度目のニアミスは午前4:06。
うたた寝していたら、至近距離からカモシカが鼻息を荒げながら走り去りました。
その前にカモシカが藪の斜面を登り砂利道を踏みしめる蹄の音を夢うつつで聞いたような気がしました。
深夜徘徊していたカモシカが山道で私に気づき、驚いて逃げて行ったのでしょう。
慌てて暗視ビデオカメラで撮り始めるも、赤外線が届かない範囲で姿は見えません。

寝惚けてレンズカバーの開閉をミスったのも私の狼狽っぷりを物語っています。
鳴き声(鼻息威嚇)だけでも録音することにしました。
暗闇でパニックになったカモシカに突進して来られるのは怖いので、追い払うため懐中電灯を点灯したら逃げて行きました。
カモシカが夜行性とは知りませんでした。

用心のために熊撃退スプレーを携帯していたのですが、寝落ちして野生動物が接近する気配に気づかなかったのが一番の不覚です。
この辺りが獣道だとしたら、カメラトラップ(トレイルカメラ)を仕掛けてみたら面白そうです。



二度目の遭遇は午前6:30。
夜が明けた早朝にもカモシカが再登場しましたが、やはり鼻息を聞いただけで姿は見つけられませんでした。
今度はハンディカムを掴んで鼻息を頼りに追跡してみたものの、藪の中に隠れてしまったのか、遭遇できませんでした。
同一個体が縄張りを巡回しているのでしょうか?
ひょっとして鳴き真似上手のカケスに騙されているのではないか?とふと疑問になりました。(本当にカモシカだったのかな?)


2016/02/03

条網を移動するオナガグモ(蜘蛛)



2015年10月上旬・午前9:23〜9:28


▼前回の記事
条網を綱渡りする夜のオナガグモ【蜘蛛:暗視映像】


真夜中に見かけたオナガグモAriamnes cylindrogaster)と翌朝に再会しました。
前夜とほぼ同じ位置に居て、枝間に張り渡した水平の条網で綱渡りしていました。
身繕いしているのか糸屑を食べているのか不明です。
やがて条網上で方向転換しました。
それまで持っていた白い糸屑を条網の三叉路合流点に付けたように見えました。
最後は松葉のように体を伸ばして静止しました。

何をしていたのかよく分かりませんが、糸疣に注目すると条網を張る造網行動(または条網の張り替え)なのかもしれない、という気がしてきました。

クモ生理生態事典 2016」でオナガグモの移動法に関して次のような記述がありました。

糸上を前進する時には第1・2脚で糸をたぐり,第3脚で糸を丸める.この時,右1脚で確保された糸は左2脚へ送られ左3脚で丸められる. 方向転換の時は前方と後方の糸を糸いぼの箇所でつなぎ,転換して,前部で糸を切断してから,新しい糸を糸いぼから出しながら前進する. 上方へ進む時には糸いぼから前へ糸がつながっている点が水平の糸上を進む時と異なる点である〔新海明AT49/50〕.
これを読んで、オナガグモが綱渡り中に糸屑のようなものを持っている理由が判明しました。
不要な糸を丸めるのは良いとして、なぜ食べてタンパク質を再利用しないのでしょう?
欲を言えば、もう少し拡大してスローモーションで接写したかったです。

いつかオナガグモが条網でクモ狩りを行うシーンを観察してみたいものです。
鳴らした音叉で条網に触れるとオナガグモがどんな反応するか、興味があります。(駆け寄ってくるのかな?)

獲物のクモが条網を歩いて来る振動と音叉の振動とは周波数が違う気がします。
今回の個体は手の届かない高所に居たため、指を咥えて眺めているしかありませんでした。



ヤブガラシの花とナミテントウの親子



2015年8月上旬

川沿いに蔓延るヤブガラシの群落でナミテントウHarmonia axyridis)の親子(成虫および幼虫)を見つけました。
成虫は紅色型十九紋型(上翅の紋:2-3-3-1)でした。
吸蜜なのか、アブラムシ目当てなのか不明です。
止まっている場所も開花した花の上ではありませんね。
この日は先を急いでいたので、マクロレンズで口元を接写する暇がありませんでした。

現場でアブラムシは見つからなかったですけど、後で調べてみるとヤブガラシには例えばワタアブラムシがよく付くらしい。


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