2014/11/21

夕方にミズナラの樹液を吸うオオウスベニトガリメイガ?(蛾)



2014年8月中旬

夕暮れの雑木林で(日の入り間近の18:19 pm)ミズナラの幹に止まったピンク色のミクロ蛾(小蛾)が口吻を伸ばして樹液を吸汁していました。
かなり薄暗いので動画の画質が粗いです。
補助照明を点灯すべきでしたね…。

ライトで照らしたらすぐに逃げてしまうかどうかの予測がつきませんでした。

採寸したり採集したりする前に飛んで逃げられました。
大きさの比較としてハエ(種名不詳)とのツーショット写真を載せておきます。
メイガ科シマメイガ亜科だろうと予想をつけて調べてみたのですが、どうにも似た蛾像を見つけられませんでした。
フタスジシマメイガにしては外側の白条の位置が違います。

いつもお世話になっている「新・蛾像掲示板 」に問い合わせたところ、ATSさんから以下のようにご教示頂きました。
シマメイガ亜科Endotricha属ですが、斑紋変異がある種が多いので外見での同定が難しいですね。恐らくオオウスベニトガリメイガEndotricha icelusalisではないかと思います。



夜のミズナラ樹液酒場で光るクロマドボタル幼虫



2014年8月中旬

夜の雑木林で(22:00, 23:30 pm)ミズナラの樹液酒場の観察をしていると、ライトを消灯している時に暗闇で謎の発光生物が幹を徘徊していることに気づきました。
細長い幼虫の尾端が2点、点滅しています。
残念ながら普通のカメラでは光が弱過ぎて動画に記録できませんでした。
仕方がないので、懐中電灯で照らしながら撮ってみます。
すると眩しい光を嫌ってか、樹皮の下に潜り込んでしまいました。
頭隠して尻隠さず。
ライトを消し、再び動き出すのを辛抱強く待ちます。
歩行法は6本?の脚と腹端で尺取り虫のような運動で前進しています。
夜蛾とニアミスするも、何事も起こりませんでした。
肉食のはずなので捕食シーンが見られたら面白いのですけど、獲物として大き過ぎるのかもしれません。
樹液を吸汁しているのか、それとも樹液酒場に集まる夜行性昆虫を狩るために待ち伏せしているのか、よく分かりませんでした。

もし赤外線の暗視カメラがあればホタルの発光を動画に撮れたかな?
熱を発しない冷光は写らない気もします。
超高感度カメラはとても高価で手が出ません…。
シャッタースピードを落とした写真で表現するしかないのかなー?(ゲンジボタルなどで練習しないと。)

帰ってから陸生ホタルの幼虫について調べてみると、どうやらマドボタル属の仲間のようです。

幼虫は背面が扁平な、黒から褐色の細長い虫で、胸部の3対の歩脚と尾端の付着器を使い、シャクトリムシのような運動をする。夜間に地表や草の上によく出てきて発光しながら活発に活動するので観察が容易である。幼虫はカタツムリなどを食べる。(中略)幼虫はすべて発光する。

「本州東部には中型種のクロマドボタルが生息する」(wikipediaホタルの項より)とのことで、次にクロマドボタルをネット検索してみます。
すると、「何と!! 樹液を吸っていたクロマドボタルの幼虫」と題した陸生ホタル生態研究会による報告が見つかりました(PDFファイル)。
幼虫を飼育するとバナナに集まるそうです。
私も次に機会があれば採集して、樹液成分を含む昆虫ゼリーを食べるかどうか調べてみたいです。
蛍の世界も奥が深そうです。



2014/11/20

夜のミズナラ樹液酒場に来たオオシマカラスヨトウ(蛾)



2014年8月中旬

夜の雑木林で(19:43 pm)ミズナラの樹液酒場にオオシマカラスヨトウAmphipyra monolitha surnia)が止まっていました。
今回は口吻を伸ばしておらず、休んでいるだけのようです。
ナンカイカラスヨトウと似ていて紛らわしいのですが、今回は動画を撮りながら回り込んで胴体側面を見ると、オオシマカラスヨトウの特徴である縞模様をしっかり確認できました。

▼前回の記事(9日前の定点観察では縞模様を未確認)
夜にミズナラの樹液を吸うオオシマカラスヨトウ(蛾)



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