2013/09/19

ダイミョウセセリの交尾



2013年7月下旬

林道脇の茂みにダイミョウセセリDaimio tethys)が止まっていました。
日光浴しているのかと思いきや、翅が多いので変だと気づきました。
よく見ると交尾中でした。
ヒヨドリバナ?の葉先に止まった♀♂ペアが葉の表と裏に葉を挟むように止まっています。

図鑑で調べてもダイミョウセセリの性別判定法は載っておらず、雌雄の斑紋は同じとのこと。
交尾中の結合部を接写した映像・写真から、詳しい人はきっと性別判定が出来るのでしょう。(参考:ゲニタリアについて
私は勉強不足で見分けられません。

無遠慮に接写していたら連結したまま何度か飛んで逃げました。
場所を変える度にしつこく撮影を続けます。
連結飛行は最後の1回だけ映像に撮れました。

木の葉の表と裏にペアが別れて止まりながら交尾するのは本種の特徴なのでしょうか?
先導して飛ぶ方が着陸後は葉裏に隠れたがる性質があるのかもしれません。
後続の個体は連結状態では翅がひっかかり、一緒に葉裏に回り込めないだけ?
…などと考えながら撮っていたら、最後にススキの葉に移動した際は2頭共に葉表に止まれました。
片方は翅を全開にし、もう一方は翅を半開きにしています。

マクロレンズが汚れていてお見苦しい映像になってしまいました。
逆光シーンは映像編集時に自動色調補正を施してあります。







2013/09/18

ヒレハリソウの花で盗蜜するクロマルハナバチ♀



2013年7月下旬

畦道の脇に咲いたヒレハリソウ(別名コンフリー)の群落にクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
未だ蕾が多く咲きかけの花でしたが、2匹以上の個体が花から花へと忙しなく飛び回っていました。

採餌行動をよく観察すると、正当訪花するのではなく花の根元を外側から噛み切って蜜腺を直接舐めていました。
これはまさに穿孔盗蜜と呼ばれる行動です。
後脚の花粉籠は空荷で、確かに花の受粉には関与していないことが分かります。
花にしてみれば困った話ですけど、狭い花筒の奥まで潜り込めず舌も短いクロマルハナバチは正当訪花しても吸蜜できないので、コロニーを養うためには仕方がありません。

蜂が飛び去った後の花には盗蜜痕の穴が開いていました。
思い返してみると、昔から似た様な傷跡をコンフリーの花によく見かけていた気がします。

クロマルハナバチの盗蜜行動を自分で動画に撮れたのはこれが2例目になります。

関連記事→「ヘクソカズラの花で盗蜜するクロマルハナバチ♀
こうして少しずつ事例を撮り貯めれば、どのような形状の花にハナバチが盗蜜するのか傾向が見えてくるでしょう。

余談になりますが、一昔前は食べられる野草として、庭に生えたコンフリーの葉で天麩羅を作って食したものでした。
子供は遊びながらのおやつと称してコンフリーの花を抜き取り根元の花蜜を吸っていました。
ところが近年になってヒレハリソウはアルカロイドを含む有毒植物であると判明しました。
確かにコンフリーの花の甘い蜜を夢中になってたくさん吸っていると喉の奥がイガイガ・チクチクしてくるので、いつも程々のところで止めた記憶があります。

「嘘付いたら針千本飲ます」とはこんな感じなのかと子供心に強い印象が残っています。
蜂はヒレハリソウで吸蜜しても平気なようですが、汚染されたハチミツを多量に摂取したヒトの中毒事故もあり得るらしい。
参考:食品安全情報PDF





ノブドウに訪花するコアシナガバチ♀の飛翔【ハイスピード動画&HD動画】



2013年7月下旬

ノブドウの藪にコアシナガバチPolistes snelleni)のワーカー♀が2匹以上訪花していました。
花から花へと忙しなく飛び回る様子を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。



通常のHD動画でも撮ってみました。
蜜源を巡ってクロアリとの小競り合いが頻発しています。
他にもマメコガネ、ハエ、ホソヘリカメムシなどが訪花しており、夏のノブドウは千客万来ですね。



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